学校日記

前期終業式 校長メッセージ

公開日
2024/10/07
更新日
2024/10/07

校長室ウェブログ


 前期を締めくくるにあたり、そして美工作品展を前に、今日は皆さんに二つのメッセージをお伝えしたいと思います。

 まず一つ目は、「困っている方のことを忘れないでほしい」ということです。

 今年は本当に自然災害が多い年だと改めて感じています。前期中だけでも、全国各地で多くの豪雨災害が発生しました。特に、1月に地震で被災した能登半島の方々が、復興に向けて努力を続けている中で、この度の豪雨災害が追い打ちをかけてしまいました。
 テレビ報道などで被災した方のインタビューを見ると、胸が締め付けられる思いです。自然の力は時に残酷ですが、私たちはこれまで自然と共に生きてきましたし、これからもそうです。辛い状況ですが、能登半島の方々がこの困難を乗り越えていくと、私は信じたいと思います。

 しかし、人は一人では困難に立ち向かうことはできません。皆さんもそうではありませんか? 周りの人々の温かさや助けがあってこそ、乗り越えられるのです。全国の心ある多くの方々が、直接的・間接的に支援の手を差し伸べています。本校でも、今年3月には生徒会を中心に能登地震への募金活動を行い、8月には本校の生徒代表が石川県で支援活動を行いました。こうした思いが、被災地の方々に届いて、勇気を与えているのだと信じています。

 私たちも、いつ自然災害に巻き込まれるかわかりません。大切なのは、これを「自分ごと」として捉えることです。被災地は今も支援を必要としています。私たちにできることは、まだまだたくさんあります。小さな行動が大きな変化を生むこともあるのです。それが、社会を変える力にもつながります。このことを、まず皆さんに伝えておきたいと思いました。
 どうか、身近な場所や日本、そして世界で困っている人々の存在を忘れないでください。感じる何かがあれば、少しでも行動に移してください。
 そして、これがとても大事なことなのですが、自分自身が幸福でなければ、他者を思いやり、大切にすることはできません。まずは自分のことを考え、自分を大切にしてください。

 続いて二つ目は、美工作品展についてです。

 本日午後から作品展の搬入が始まります。昨年度お伝えしたように、校舎移転を機に新しい教育活動を推進し、美工作品展も新しい形へと改革を進めています。美術館での展示は、美工における学びの集大成を発表する場となり、より自由な展示を実現します。
 今年から3年生のみの展示となりますが、1・2年生の役割も非常に重要です。ここにいる生徒全員が受付や会場当番として、多くの市民の方や教育関係の方と接することになります。一人ひとりが展覧会の主催者としての自覚を持ち、鑑賞者に気持ちよく作品を見てもらえるよう、心を込めたおもてなしをお願いします。2年生は、各専攻で搬入・搬出・展示などの手伝いを行います。しっかりと先輩のお手伝いをお願いします。
 美工作品展は、展示する3年生だけがいれば開催できるものではありません。皆さんをはじめ、保護者の方、美術館の方など多くの関係者の協力があって初めて成り立つことを忘れないでください。

 次に、3年生の皆さんに向けて。この作品展は、これまでの美工での学びを存分に発揮する場です。満足のいく作品が仕上がった人も、悩みや葛藤を抱えながら完成させた人もいるでしょう。しかし、どんな過程であれ、精一杯取り組んだその姿勢は、真に称賛に値します。作品展の期間中、自分の作品や自分としっかり向き合い、考え、次のステージに向けて自信を持って前進してください。
 1・2年生の皆さんは、先輩たちの作品やギャラリートークを通して、その創造力や情熱を学び取ってください。

 美術館のことで一つ伝えたいことがあります。それは美工作品展期間中の11日(金)から、同じ会場である京都市京セラ美術館にて京都市立芸術大学移転記念特別展「巨匠たちの学びや日本画の名作は、こうして生まれた」が開催されます。本校の前身である京都府画学校や美術工芸学校、京都市立芸術大学の前身である絵画専門学校で研鑽を積んだ47人の画家を一堂に紹介しています。皆さんが通っている学校のことを知るための機会になります。ぜひ、鑑賞してください。

 最後に、皆さんが前期で学んできたこと、そしてこの美工作品展での経験は、きっと皆さんを成長させるものとなります。後期にその学びをどのように活かすかが、皆さん一人ひとりの目標や夢の実現に近づく鍵となります。後期始業式で元気にお会いしましょう。

 これが私からのメッセージです。皆さんの心に何かを届けられれば嬉しく思います。

 2024年10月7日 
                        校長 名和野 新吾