学校日記

前期終業式における校長メッセージ

公開日
2022/10/04
更新日
2022/10/04

校長室ウェブログ


●2022前期終業式にあたって

前期の終わりに当たり、皆さんにメッセージを送ります。

昨日、皆さんは美工作品展の搬入・展示を済ませ、今ここにいます。専攻によっては今日も展示をすると聞いていますが、美術館に展示した作品を観てどう思いましたか?
構想から1年間をかけて制作し展示した人、いくつかの課題に挑戦してその中から数点を展示した人、一人ひとり違いはあれど、苦労を重ねながら精一杯作品制作に取り組んできたと思います。

ものづくりには、たくさんの熱意とエネルギーが必要となります。特に夏休み明けから登校の様子や授業の様子などを見ていると、疲れが溜まっている顔が増えていくのが目に留まりました。それくらい何かに集中して過ごしている皆さんを観て、なんて素晴らしいことであり、とても嬉しくかつ頼もしく思います。少しでも何かができるようになった自分をまず褒めてください。自分で褒められないのであれば、仲間とお互いに褒め合いましょう。そして家族や友人に褒めてもらってください。

皆さんの中にはもっと出来たはずなのにとか、全然ダメだと思っている人がいるかもしれませんが、そのこと自体を思うことは悪いことではありません。そう思うからこそ人は成長するのです。作品作りを通して自分と向き合うことが、この学校の素晴らしいところです。しっかりとこの美工作品展の期間中、自分の作品や自分自身と向き合い、感じて、考えて、次なる表現に向かう準備をしてください。それが皆さんが生涯学び続ける力となります。

今話をしたことは君たちへのエールでしたが、次はお願いです。

感謝の気持ちを忘れないでほしいということです。
ものづくりをするということは、決して一人でできるものではありません。制作する場所、制作する時間、制作するための道具や材料が必要です。作品展を開催することひとつ見ても、運搬してくれる運送業者の人、美術館を運営してくれている人も必要です。もちろん制作に疲れて帰った時に、迎え入れてくれる家があり、周りに支えてくれる大人がいます。学校で指導してくれた先生方、勇気をもらったり悩みを聞いて支えてくれた友達や先輩もいます。全てをここに挙げることはできませんが、自分を支えてくれているもの全てに感謝することを忘れないでください。

 作品には人格が現れると私自身は思っています。人格は一夜にして形成されるものではありません。日々の生活の積み重ねです。皆さんにとって一番興味があり、時間を費やしているものづくりにおいて、その感謝の気持ちを持ちながら過ごせば、きっと素晴らしい人格を持った人になれると信じています。私も制作をする時には、まず制作できることに感謝してものつくりをしています。最近は制作する時間が少ないのですが、毎日元気でこうして校長という仕事をさせていただいていることに感謝しています。ただ、今このように皆さんに伝えていますが、恥ずかしい話、私も若い頃は常に感謝の気持ちを持って生活していたかというと、そうではなかったと思います。感謝の気持ちを持って制作をしていたら、もっと学べていたのかもしれないと、考えることがあります。そのことを付け加えておきます。

さて、今年の美工作品展は銅駝美工として最後の作品展となります。20数年間見守ってきたものが最後になるということは寂しさも感じますが、それよりも増して皆さんの作品と出会えることを本当に楽しみにしています。この学校に入学したくて、入試を突破して、様々なことを学んできた成果の一つである皆さんの作品と、ゆっくりじっくり出会いたいと思います。もしかしたら会場当番をしていたら声を掛けるかもしれません。ぜひ私に学んできたことや考えていることを語ってください。その声が私を奮い立たせ、より良い美工の教育活動にするための活力になります。

来年からの美工作品展は美術工芸高校としての開催となります。そして、明日5日、美工作品展会場にて10時30分から新しい美工の新校章のお披露目式を行います。時間がある人はぜひ会場に足を運んでください。皆さんと一緒に祝いたいと考えています。

最後に、多くの市民の方々も多数来場してくださる伝統ある美工作品展。皆さんはこの展覧会の主催者です。作品展を開催できること、そして会場に足を運んでくださり、観覧していただけることに感謝し、礼儀を尽くしましょう。そしてこの制作展を立派に成功させましょう。

2022年10月4日 前期終業式
                       校長  名和野 新吾