学校日記

井上章一先生講演会

公開日
2013/01/12
更新日
2013/01/12

学校の様子

 1月12日(土)11時から,本校7階大講義室において,国際日本文化研究センター教授の井上章一先生をお迎えし,特別講義を行なっていただきました。先生は京都市社会教育委員としても御活躍で,今回,社会教育委員の方々がそれぞれの専門性や経験を生かして特別授業や公開討議を行う「京(みやこ)まなびミーティング」事業の一貫として,本校第1学年の生徒全員に1時間30分にわたって講義及び質疑応答をしてくださいました。
 演題は,「海をこえた日本」。
 どのようなお話が聴けるのか,興味津々で生徒諸君がうかがった最初のトピックは「ブラジルのキョウト」。「KIOTO」と書かれたトラックが街中を走っているそうです。実は害虫駆除の会社名なのですが,イギリスの「日本」など多くの会社名や商品の例から,<世界の人々の日本や日本人に対する認識はどのようなものなのか>についてお話が広がっていきました。その後,ハノイの「河内」,日本のビーフカレー,オランダのいなりずし,アメリカの盆栽,フランダースの犬,あんぱんなど,数多くの事例を挙げながら日本と世界の文化の相互影響のありさまやその面白さ,感覚の違い等について,ゆっくりと丁寧にお話くださいました。

 生徒たちは,次のような感想を述べていました。
「例がたくさん出てきて,短編小説みたいだった。」
「講演の進め方は,唐突に脈絡のない話を持ってきて,聞いているうちに前の話などと関連があるという,あまり聞き慣れない方法に驚いたが,印象的だったので,頭の中に残りやすかった。」
「今日の講演会はあっという間に終わってしまった感じがした。メモを書く手はほとんど止まらなくて,紙が足りなくなってしまうんじゃないかと思ってしまうほどだったし,とても充実していた。先生の御著書も読んでみたいと思った。」
「海外に行っても目のつけどころが全然違って,面白いお話ばかりだった。」
「各国が一つのものをいろんな目で見て,それをどう思っているかを先生から聞いたことで,世界会議を開いているような気分になった。」
「知っているのと知らないのとでは全く違う。知れば新たな世界が広がるし,また新たな発見が生まれる。」
「いろんな国に行って,いろんな視点から日本を見るのはとても面白いことだと思った。」

 以上ごく一部のみ御紹介しましたが,パワーポイントやレジュメを利用した講演とはまた一味違った,興味深い話題と巧みな分析が満載の,聴衆の様子に応じて臨機応変に進めつつも,最終的にはあるテーマにつながっているという先生の御講演スタイルに感銘を受けていました。そして,様々なものに興味を持って自分の力で追究していくことの大切さや面白さを今まで以上に理解してたようです。
 講師の井上先生,司会や質疑応答の運営に当たってくれた生徒スタッフの皆さん,そして社会教育委員特別講義の場を設けてくださいました関係の皆様,有難うございました。