能楽交流鑑賞会 その1
- 公開日
- 2012/12/12
- 更新日
- 2012/12/12
学校の様子
平素からさまざまな形で本校教育充実発展のためにご支援いただいています一般社団法人京一商西京同窓会様の主催により,後期中間考査最終日の12月11日(火)午後,金剛能楽堂において「能楽交流鑑賞会」を行いました。
これは,同窓会運営の2つの柱である「育英事業を通じての社会貢献」と「会員相互の親睦交流」とを一つにする行事として,今年初めて企画・実施されたものです。
天気にも恵まれ,第1学年の生徒約290名と,生徒からすればいわば祖父母世代に当たる方々を中心とする同窓会の皆様約100名の先輩諸氏とが一堂に会し,北川明同窓会理事長の御挨拶で会が始まりました。
今回は,第二十六世宗家金剛永謹氏をはじめとする金剛流御一門及び茂山家の皆様の御出演により,最初に高校生向けの「解説」をいただいた後,仕舞「笠之段」,狂言「棒縛り」,休憩をはさんで能「船弁慶」という番組構成で,約2時間30分にわたり熱演を繰り広げていただきました。
生徒たちはほとんどが能楽鑑賞は初めての経験で,終了後,
・仕舞の動きに美しさや厳かさを感じた。
・一本の棒と器しか道具はないのに,酒を飲むしぐさやその場面が自然と頭に浮かんできておもしろかった。
・道具が少なくて動く範囲も小さいけれど,その分自分で想像することができ,想像によって臨場感を感じ,迫力ある舞台に感動した。
・笛や鼓が思っていたよりもはるかに複雑な音を奏でており,笛の不安定な感じや鼓の良く通る音が幽玄な雰囲気を醸し出していると思った。
・舟を漕ぐ様子やテンポの早い音楽から,舞台に海の情景を思い浮かべることができた。
といった感想をもったようです。そして,「このように素晴らしい機会を与えてくださった同窓会の皆様に感謝して,今後に生かしていきたい。」と言っていました。
本日の会は同窓会様の全面的な御協力によって実現したものであり,京都御苑の西に建つ金剛能楽堂というすばらしい舞台で,場がもつ「力」を直接感じとりながら,日本文化の粋である能・狂言を,同じ学窓の高校生と同窓会員がともに鑑賞し,日本文化の懐の大きさや良さを再発見する大変良い機会となりました。これからグローバルリーダーとして国際社会での活躍が期待される若い生徒たちが,それぞれの心と体に脈々と流れている日本の伝統に関心をもち,芸術への造詣を深める第一歩となったことと思います。
また生徒たちは,同窓会員の皆様方と親しく時と場所とを共有することにより,連綿と続く本校の歴史と伝統の厚みを実感し,様々な形で御支援いただいていることへの感謝の念を深くしていました。
[写真]客席の様子