学校日記

2年生人権学習

公開日
2020/11/19
更新日
2020/11/19

学校の様子

 11月19日(木)7限,7階大講義室にて,2年生人権学習を実施しました。講演者は,長年にわたって本校元教諭として御活躍いただいた服部欧右先生です。
 演題は「ルワンダでのジェノサイドから生命と人権と平和を考えるー隣人(普通の人々)が,なぜ殺人者に変わったのかー」です。
 1994年に起こったルワンダ大虐殺(ジェノサイド)の過程を通じて,普通の人々がなぜ殺人行為を行うに至ったかを考え,人権を尊重する意識を持つこと,それを維持することの大切さを学ばせていただきました。
 服部先生は2008年,アフリカ中部ルワンダ共和国への教育支援を行う非営利団体「ルワンダの学校を支援する会」を発足され,代表を務めておられます。また,現地に赴かれ様々な活動をなさるとともに,本校インターアクト同好会生徒とともにフランス人ジャーナリストのルワンダ虐殺に関する書籍の翻訳・出版『「隣人が殺人者にかわる時』も行われる等,長年にわたりルワンダの教育支援に取り組んでこられています。
 服部先生の実体験や現地で撮影された写真,現地の方の生の証言,VTRなどの資料を交えての講義に,生徒たちは食い入るように聞き入っていました。特に殺人が行われた現場・加わった人物の証言等,普段見ることのない世界にびっくりしたようでした。
 講演では,虐殺の歴史的背景を特に強調され,それは人為的なものであると解明され,それまでは普通に隣人として仲良く生活していた人々が,何故恐ろしい殺人者となったのかを,現代の我々の生活に喩えて,加害者・被害者の関係に立ち至った過程をわかについて,丁寧に説明していただきました。
 その中で,我が身への恐怖が自主規制や同調圧力を起こし,権威に対しての無条件の従順を引き起こし,指示されるままに集団に合わせて行動することにつながってしまうというマイナスの面を持つこと,したがって自分自身で考え続けることを放棄してはならないということ,放棄するとその結果として,周囲の悪しき状況に従ってしまう事態となり悲劇が起こってしまうことを,生徒たちはしっかりと実感していました。生徒たちの感想文は,現在の自分の生活を見直し,弱い生き物である人間はどのように社会の中で生きていくかを,自分なりに考えていました。自分の頭で考えること,人権を尊重する意識を持ち,それを維持することの大切さが,生徒たちにも十分に伝わったようです。
 この講演が,様々な問題を自分のこととして主体的に受け止め,自律的に考え,行動していく大人へと成長する,一つの大きな契機となるのではないでしょうか。
 服部先生,お忙しい中御講演下さり,まことに有り難うございました。