新年度に際して その2
- 公開日
- 2010/04/19
- 更新日
- 2010/04/19
校長室から
前回は3つの約束をいたしました。今回は生徒諸君がやりがいのある高校生活を送る上で、2つのお願いをさせていただきます。これも入学式と始業式でお話しいたことですが、あらためて文章として読んでください。
一つ目は、挨拶についてです。
本校が就職希望者が多いことや、求人をはじめ企業の方が頻繁に訪問されることももちろんながら、本校を挨拶がきちんとできる社会にしたいと心より願っています。あいさつは、他者の受け入れです。私はあなたの敵ではないですよ、というコミュニケーションの前提です。挨拶も出来ない人が言語技術だのコミュニケーション力だの偉そうに言ってほしくないと思っております。昔、古代ローマで市民が元老院議員などの公務員に近づく際,武器を持たないことを示すために手を開いて差し上げた習慣,中世の騎士が挨拶する際に鎧の面を上げて顔を見せた習慣,など.心の鎧を取る気持ちいい挨拶をきちんと立ち止まって出来る社会にこの学校をしたい。たとえドンくさくて、勉強が今イチな生徒でも、あいさつのきちんと出来る生徒は失敗を恥とせず、失敗を恐れずチャレンジし、失敗からその原因や本質を学ぶチャンスがあると信じています。優秀といわれる人の中には失敗を恐れてチャレンジしない人が多いのが今の日本の元気のなさの原因だともいわれています。勉強や部活で高校時代にぐんと伸びるための秘訣は失敗から真に学ぶ経験をするのがよいと思います。もちろん、失敗のしっぱなしはだめですよ。へらへら笑ってすましてしまっても駄目です。失敗の原因、脈絡と向き合う癖をつける。逃げない、ということです。そうした経験によって、社会人となって遭遇するさまざまな困難を克服する力を身につけてほしいと思います。
二つ目は、他者の尊重です。
本校はいじめやいじめにつながるからかいなどの行為は厳禁しています。心の中で思うのと行動に出る、ここには大きな一線があります。最後の一線は、心で思っていても行動は絶対にダメ、ということです。実は、海外では他者は自分と文化も宗教もまったく違うというのが当たり前というのが前提になっています。ところが、我が国は、大人の世界においても、みんな同じ、他者も自分と同じような考え方や行動が当たり前と考えられる傾向が強く、自分と違うと「おかしい」「間違っている」という文化があります。国際化だけでなく、能力の違いや偏りや発達の違いなど、たとえ大きく違っていても当たり前なのに、自分の基準で「おかしい」と思いこんで敵視したり、からかったりといったことがあっては困ります。民主主義の根幹は、自由と平等と全く違う他者との共存だと皆が自覚しないと先に進みません。より具体的に言うと、考えやことばや行動が変わっている他人を尊重してこその民主主義、価値観の違う他者とルールを作って共存してこその民主主義。いじめたり、からかったりするのが野蛮、人間失格ということです。だから、考えがあわなかっても、気に入らなくてもルールは守る、というのが常識だということです。
生徒諸君、「挨拶」、「ルールを守る」、「ぬいだ履物はそろえる」、「つばを吐かない」、「悪態をつかない」、「失敗から学ぶチャレンジ精神」、「あきらめない」、「限界は突破してからわかるもの」、これを私は3年間言い続けます。行動目標は"Challenge(挑戦する)""Breakthrouth(突破する)"。そしてみんなで、チーム洛陽で頑張っていきましょう。
玄関前のソメイヨシノは散ってしまいましたが、体育館前の八重が七分咲きとなりました。