学校日記

第53回京都市中学校弁論大会

公開日
2011/11/08
更新日
2011/11/08

学校の様子

 本校代表のN・Tさんが、総合教育センター大ホールで、堂々のスピーチをしました。その全内容を紹介します。
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           「人のために、生まれる力は無限大」

 思えば1年前、生徒会本部役員としてスタートした私は、この生徒会スローガンの本当の意味をまだ深くはわかっていませんでした。
 3月11日、日本中が悲劇に包まれた東日本大震災。私たちは、今こそ「人のために」を意識して活動しなくてはと緊急に募金活動を開始しました。まずは校内で、そして放課後は地域のスーパーで募金を呼びかけました。たくさんの人が募金をしてくださり、私はそのとき、あらためて人の優しさや温かさを知ることができました。
 しかし夏休みのリーダー研修会で学校の現状について話し合っている中、大きな課題が見えてきました。広く社会に役立つ活動をしているのに肝心の地域の方々との関係を見てみると、私たち中学生が迷惑をかけてしまっていることがあまりに多すぎる。道路に座り込んで道をふさぐ、暗くなってから騒いでいる人がいる。どんなに社会に貢献しているように見えても、すぐ目の前にいる地域の方々を大切にできていない現実。こんなことで私たちだけいい気分になっていていいわけがありません。でももう私たちの最大の取組、地域の方、小学生、幼稚園児たちを招いて行う春日丘フェスティバルはすぐそこまでせまってきていました。今年のフェスティバルのサブテーマは「絆」。来場された方との絆を深め、本当の「人のために」を実行していく。そんなフェスティバルを企画していく上で、これが理想だけに終わってしまっては、何のために1年間生徒会役員をしてきたのだろう。そんな疑問が膨らんできました。
 地域との信頼回復。
私たち10人で何ができるんだろう?何をすれば信頼は回復されるのだろう?提案はしてみたものの私たちにはわからないことだらけ。何度も意見がすれ違い、悩む毎日…。しかし何度も何度も意見をぶつけ合わすたびにはじめはバラバラだった私たちでしたが、少しずつお互いの距離を縮め、本部みんながとても大切な仲間、いや、それ以上のいなくてはならない存在になりました。
 夏休みが明け、今年の春日丘フェスティバルについて全校集会で提案することになったある日、私たちは、勝負に出ました。春日丘フェスティバルを通して全校生徒の意識を変える!!先輩たちが築いてこられた本当の春日丘中学校の姿を今、取り戻すんだ!!キャッチフレーズは『伝統・伝承・終わらない絆』先輩たちから受けついだ伝統、それは人のために活動しているなかで輝く生徒全員の笑顔。私たちの使命は、それを実行し続け、さらに次の世代に伝承していく。フェスティバルで生まれた絆はその日だけではなく、学校内、地域、世界、そして時を越えて終わらない広がりを持っている。
 大きすぎるテーマかもしれない。でもそれを一人ひとりに訴えかけ、小さなことから実行していく。なんとしてもこのフェスティバルを成功させるんだ。その想いは全校生徒に響き、各クラスの取組、ステージでの舞台発表、そして生徒会が絆のメッセージを伝えるために必死で練習したバンド演奏。全てが温かい気持ちに包まれ2日間で約2000人ものお客さんを迎え、学校中が笑顔と元気と絆でいっぱいのフェスティバルになりました。
 いよいよ最後の閉祭集会となり、私たち生徒会本部も一年間の思いを語って終わろうとしていたそのとき、フェスティバルに来てくださった春日丘を卒業した先輩方と地域の方が突然みんなに話をしてくださいました。『よくやった』『やればできるやん』『中学生みんなすばらしいね』と生徒全員に言ってくださいました。
 私はその言葉を聴き涙が止まりませんでした。「あぁ春日丘フェスティバルをやってよかった。」今回のフェスティバルだけで何が変わったのかと聞かれても正直わからないけれど、これからも「人のために」を意識した行動をすることによってこの学校も、この地域ももっともっと素晴らしいものになるはず。
 『伝統・伝承・終わらない絆』 
 私たちの挑戦はまだまだ続きます。