ちょっといい話—42—
- 公開日
- 2011/11/08
- 更新日
- 2011/11/08
学校の様子
今日は「ちょっといい話」の3連発です。
寒くなってきましたが、心は温まります。
☆『息子のひと言』
家族でさくらを見に行った帰りのこと。2時頃、ちょっと遅めのお昼をとろうと、レストランに入りました。ものすごく混んでいて注文をとるのに30分。注文したものが来るのになんと1時間かかっていました。
家族みんな自然と無口になり、隣の席の家族は「待ちきれない」と言って帰ったほど。みんなイライラしていました。私も帰りに一言文句を言ってやろうかと考えていました。一番先に長男の注文したものがきました。「いただきます」の前に、小学1年生の息子がひと言。「たくさん待ったお陰で、おいしく食べられるね!」
トゲトゲだった心が一瞬にしてあたたかい気持ちになりました。私達はその後、みんなおいしく昼食をいただくことができました。
☆『記憶に残る「別れと旅立ちの日」』
それは私が小学校5年生の時だった。卒業式当日、私に卒業生を会場に案内する役目が与えられた。少し重い気分で、仲の良かった6年生や苦手だった6年生の顔を思い浮かべながら体育館から教室に向かった。
教室の前まで来ると入り口は閉まっており、入りづらかったが、思い切って入り口を開けた。「準備ができました。会場へどうぞ・・・」と言うと、一瞬の間。
何か間違ったことを言ったのかと躊躇したその時、担任の先生が「じゃあ・・・行こうか!」と呼びかけると、6年生のみんなが笑顔で「はい!」と応えた。小さくも大きくもない声だった。
涙が出そうだった。色々なことを思い出した。少し大人びた卒業生はどの顔も清清しく、まぶしかった。こんなふうに自分も卒業の日を迎えたいと感じた。
あれから35年以上がたった今でも、あの時のまぶしい6年生教室が忘れられない。
☆『初めての給料日』
この4月初任者が配置された。初めての給料日前日のことである。最近は給料も振り込みになっているので,現金を手にする感動はない。いつもは,本校でも給料日前日に担当の事務職員が給料明細書を職員に配ってくれる。
4月の給料日前日,出張から帰ると,私の机の上にメモ書きと封筒が置いてあった。事務職員からのメモで「明日は給料日です。生まれて初めて給料をもらう職員がいます。校長先生から明細を渡してあげてください。」と書いてあった。
事務職員の配慮にほのぼのとしたやさしい気持ちになれた。
早速初任者を呼び,私の初めての給料日のことや,当時の社会の様子等を話して親孝行をするようにと声をかけ給料明細書を渡した。
後日,初任者が私の所に来て,「先日は有り難うございました。校長先生に言われたように私なりの親孝行をしました。」と報告してくれた。
何気ない出来事であるが,事務職員に感謝するとともに,初任者が事務職員のように,周りの人に配慮ができる教師に成長してくれるよう願っている。
(写真は弁論大会で堂々と述べているN・Tさんです)