学校日記

「花背山の家」を前にして

公開日
2009/05/07
更新日
2009/05/07

校長室から

 5月11日(月)・12日(火)に「花背山の家」で宿泊学習を行います。「山の家」での宿泊学習の目的は、自然に囲まれた中での野外活動や共同生活を通して,自然との対話や集団での規律と協力などを集団生活の体験から学び,心身両面に調和のとれた人間形成を図ることにあります。
 近年はITの発達に伴い、社会における情報システムが技術化、簡略化に向かう中で子どもたちが、自然を通して人と触れ合い、親しむ機会が少なくなってきました。私たちの身のまわりの生活は,ひと昔に比べて,物質的に豊かになり,大変便利になりました。指先でボタンを押せば機器が用をたしてくれるようになりました。その便利さをこれまで私たちは生活の中で優先し、より便利なものを追及してきたように思います。しかしその便利さの裏返しに、辛抱や我慢といった時間を費やし、指先ではなく身体を動かすといった一昔前では当たり前であったことを失ってきたようにも思います。最近よく子供の犯罪で話題になっている「キレル」と表現される行動や態度は、その我慢強さや辛抱強さの対極にあるのではないかと思われます。
 宿泊学習では、自然を通した活動を予定しています。自然はボタン一つで動いてくれせんので、自分の方から「自然」に合わすという努力や辛抱が必要となります。そんな努力や辛抱を経験して「キレル」ことなく“心の豊さ”を獲得してほしいと考えています。そして集団生活の規律や友だちへの思いやりも同時に学びながら、そこから得た経験や体験をこれからの学校生活にいかしてほしいと思います。