「わかった!」は、本当?<勉強の仕方2>
- 公開日
- 2010/02/24
- 更新日
- 2010/02/24
校長室から
私たちが普段の会話や講演で人の話を「わかった」と思うことはよくあります。ところが、その話を他の人に伝えようとした時に、何だか上手く伝えられない。伝えたとしても、わかってくれたかな?と反省したり、不安になったりすることが度々です。頭の中で「わかった」と思った内容が実は、キチンと整理して理解できている事は少ないのではないでしょうか。自分の思っている事や考えている事を相手にしっかりと誤解なく理解してもらうことは難しいものです。その難しさはどこから生まれるのでしょうか。
私たちがある事柄を思いつき、わかったと思う瞬間は頭の中にその事柄がイメージとして出来上がった時です。そしてその思いつき、わかった事を整理しないでそのままにしていれば、その事柄はイメージで留まったままの状態か消失してしまうかのどちらかです。ここで大事な事は、イメージという感覚的なものを絵、音楽、身体、言葉で表現できてこそ、わかったという理解の段階に至るという事です。イメージの段階では、しっかりとした理解にまで至っていません。例えば、学校の花壇に咲いているパンジーを例に挙げます。パンジーを見た生徒に「さあ、パンジーはどんな花でしたか?絵を描いて説明して下さい」と尋ねると、さてどのように答えるでしょう。パンジーを見たイメージは頭にあるけれども具体的に絵に描いたり、説明するのは難しいのではないでしょうか。その原因はパンジーの色の特徴、花びらの大きさや枚数といったことが具体的に注意深く観察、整理して頭に納まっていない事にあります。そしてパンジーを人に話すとなると、順序立てて話さねばなりません。話す内容に順番、優先順位を決めなければなりません。イメージだけでは、そこまで至りません。
さて、西陵中学校ではグループ学習に取り組んでいます。グループ活動の中で自分の意見を述べることや、人に教えて学び合いをする場面があると思いますが、人に教えたり教えられたりする活動について、教えられる方に利点があっても、教える方には利点がないといった感想はないでしょうか。「わかっている」人は、「わかっている」というイメージを抱いています。そのイメージをしっかり言葉で相手に話すことができてこそ、話し手自身の「わかっている」ということの証明につながるのです。言い換えると、人にわかるように優先順位をつけて順序立てて説明することで話し手自身の「わかっている」というイメージを確かな理解に繋げることができるのです。説明できないという事があれば、それはまだしっかり理解できていないということに他なりません。知識や単語を多く獲得していても、それらを結びつけて説明できる段階に至っていないということです。人に教えるという事は教える方にも、教わる方にも利点があるのです。
グループ学習と同じように家庭で勉強する方法として、わかったと思っていることをノートに順序立てて書くまたは、説明する等して言葉で表現するといった勉強法が学習内容の理解に大変効果的です。試してください。校長室だより22、23号で勉強法について掲載しました。役立て下さい。
=校長室だより23号からの転載です=