「おいしいたこ焼き屋」
- 公開日
- 2014/01/31
- 更新日
- 2014/01/31
校長室から
1月31日の京都新聞朝刊に「『学力重視』特色横並びに」というタイトルの記事があった。読んでみると公立高校選抜制度の変革で公立高校が特色を打ち出すのに苦悩する姿が透けて見えた。公立高として多様な生徒に対応した学校づくりに対応できない現状を「金太郎あめ」と表現されている。今、5年後以降における大学入試制度や大学改革が検討されている。入試制度の変更はこれまでの1点刻みで合否を決定してきたことを踏まえ今後は生徒の多面的な学力を測ることに基本線があるようだ。大学改革ではリベラルアーツが叫ばれている。大学入学後における早い段階で専門性を高めるこれまでの課程を幅広い知識や見識、いわゆる一般教養といわれてきた科目を履修させることで様々な分野に理解を示せる学生を育てることに重点がシフトされつつある。専門性はその後に学生に選択させる。実例としてアメリカでは一般教養は大学で身に付け、専門は大学院で学ぶことが挙げられる。日本もこの一般教養を身につけるリベラルアーツの方向を池上 彰氏も賛同されて講演もされている。さて、大学のリベラルアーツへの方向と京都の公立高校の特色化は理念として同一線上にあるのだろうか。特色とはコースや課程、あるいはその新設だけを指すものなのだろうか。そこに焦点をあてると多様な生徒のニーズに応えるのは難しい。学校の歴史を通して醸成されてきた校風から滲みでるものも学校の特色。その特色をさらに磨き上げることを特色化と考えて良いのではないかと新聞を読んで思う。ある高校の「おいしいたこ焼き屋は遠くても行く。そんな高校になろう」というコメントが紹介されていた。学校全体が「おいしいたこ焼き屋」になろうという。それはどんな学校にも必要なこと。応援したいと思うと共に見習いたいとも思った。