学校日記

カメとウサギ =3つの視点=

公開日
2013/01/07
更新日
2013/01/07

校長室から

新年、明けましておめでとうございます。2013年の幕開けです。お正月を迎えるといつもながら、今年はどのような年にしようか、今年の目標について心をあらたに考えます。そして目標の実現にむけた年頭の行動が初詣です。今年も元日に北野神社と平野大社にいきました。平野大社と北野神社は市内の北区にあって双方が北西に隣接していますので、お正月は大へんこの近辺が露天商や参拝者で賑わいます。平野大社は平城京で祭られていた神々を平安遷都の794年に現在地に移されてきたとされています。北野神社は947年、その時代に不遇だった菅原道真を祭り現在では勉学の神として親しまれています。歴史的には平野大社の方が150年ほど古く、祭る対象も異なっています。京都にある神社仏閣はそれなりの由縁があるのですが、一括りで見てしまいがちです。
ここで唐突ですが、念頭にあたりカメとウサギの話をしたいと思います。この話はウサギがカメのノロさを嘲笑い、カメがその挑発にのって小山の麓まで「駈け比べ」を申し出ることから始まります。「駈け比べ」ではウサギのスピードが速く、カメは遅いことからウサギは途中で昼寝をしてしまいます。その寝ているすきにカメがウサギを追い越して「駈け比べ」で勝ってしまうというものです。このお話はウサギの立場からは油断大敵をいさめ、カメの立場からは不断の努力が大事であるという教訓に使われています。最近では、カメとウサギは見ていたものが違うという話にも使われています。ウサギはカメを見て、カメはゴールを見ていたというのです。つまり人と比べてどうこうではなく、何をしなければならないかという目標に向かうことが大切という、言えば評価のあり方にも繋がる話です。
このカメとウサギは世界でも登場します。世界の国々では、カメとウサギの評価が異なります。たとえばインドでも兎は昼寝をして亀に敗れます。でも悪いのは亀ということになっています。なぜなら「もしもし兎さん、目を醒ましたらどうですか」と、なぜカメは寝ているウサギに一声かけなかったのか?となるそうです。他の国でもウサギが昼寝をしている隙に前へ進むのはフェアではないと教えているところがあるようです。
 このカメとウサギの「駈け比べ」で見逃してはいけないと思うところがあります。それは、カメが「小山の麓」までというゴールが可能な目標を設定している処です。ウサギが寝ていなければ、カメは駈け比べで負けるのは明らかですが、達成可能と考えた小山の麓には辿り着いたに違いありません。このウサギとカメの駈け比べの教訓はウサギのように周りとの比較だけで考え行動することの戒めと、カメのように達成可能な目標値を設定することにあると思います。つまり人との比較を客観的に測り、目標への設定も的確に捉えることです。インドの話からあと一つ加えるとすればそれは、周りの友人を観察し、話し合いも十分に考えに入れることです。難しいことですが、人が成長していくには欠かせ3つの視点だと思います。
            =校長室だより14号より=