行進練習で培うもの
- 公開日
- 2009/09/17
- 更新日
- 2009/09/17
校長室から
1年生が体育祭の行進練習をしていました。行進曲に合わせて心の中で「イチ、ニ」「イチ、ニ」・・・とリズムをとり、前後、左右にいる人の手足の動きや間隔に神経を使っての行進。このような行進をするのは学校では体育祭と春体開会式の時ぐらいではないでしょうか。それ以外では、高校野球の甲子園大会開会式入場行進といったところでしょうか。最近の生徒の行進を見ていると、私たち大人が幼少だった頃と比べて上手ではないように思います。それはこれまでの社会のありようとそこから影響をうける教育に無関係ではないように思います。戦後の全体主義から「個」を大事にしようとする個人主義への揺り戻しの中で「個」の尊重が過大に取りざたされて、「個と個」を結ぶ協調性あるいは協働性といった人への気遣いや共に汗すること、また「個と全体」とを繋ぐ社会性や倫理観といったものをどこかに取り残してきたように思えてなりません。それは学校教育の場だけではなく、核家族から少子化を迎えた社会や家庭の教育の場にも反映されていると思います。そのことが、行進で前の人に合わせる、横の人にも合わせる、行進曲にも合わせるといった身の折れ方、処し方といったら良いのでしょうか、それが上手くないことに形として現われているように思えます。周りに対して自分自身の「個」を主張すると同時に、自分を周りに合わせるという身の折れ方や処し方を集団の中で学んでもほしいと思います。それが自己主張と合わせた社会性や協働性を培う基礎になると思うのです。