学校日記

「自治への第一歩」

公開日
2009/06/19
更新日
2009/06/19

校長室から

 6月19日の生徒総会で平成21年度の活動方針案に関わる議案とその予算が決議されました。これからの生徒会の活動に注目していきたいと思います。
 さて、生徒会の目的は何でしょうか。生徒手帳を開いてみると、生徒会会則第2章に次のように挙げられています。
 <生徒会の目的>
 「本会は会員相互が自らの生活をとおして自治の心をたかめ明朗な校風を打ち立てる  ことを目的とする」
この生徒会の目的の中に「自治」という言葉があります。「自治」を辞書で調べてみると「自分や自分たちに関することを自らの責任において処理すること」とあります。
そして「明朗な」という言葉も調べると「明るくほがらかなこと、またそのさま」とあります。ここで考えてほしいことは、「自治」というのは、人の集まりを前提としているということです。つまり、人が集まるといろんな考えや見方、行動に違いが見えてきます。それらの多様な見方や考え方、行動をまとめて「明朗」な集まりにするのが自治の目的だと言えます。みなさんの住んでいる町内にも自治会というのがあると思います。そのことを思い浮かべるとイメージできるのではないでしょうか。
 さて、集団の中の多様な見方、考え方をまとめるには、その人の意見や考えを理解することが必要です。同時に理解してもらえるように自分の気持ちや思いを述べなくてはいけません。そして理解してもらえれば「理解してもらった」という安心や安堵感がうまれます。そこでわかってくることは、人の集まり、集団をまとめるもの、あるいは人同士を繋ぐものは、言語であるということです。言語を使用するのは動物の中で人間だけです。言語を使うことで人間の脳は動物よりも大きくなったと言われているほどです。したがって、その言語を使って自分の気持ちや思いを相手に伝え理解してもらう努力と、人の話をきちんと聞いて理解しようとする努力が人間としての成長につながります。さらに言語には力があるということを皆さんは知っていると思います。相手が傷つく言語、聞いて不愉快に思う言語。その言語にどんなものがあるかを皆はよく知っているはずです。そしてこれまでもその言語が使われてきたことも知っているはずです。言葉は人をつなぐと言いましたが、そのような言語では人をつなぐことはできません。そのような言語で明朗な関係は築けません。今日から人を不愉快にする言語、傷つく言語を皆の頭の中だけに閉じ込め、封印して下さい。そして、言葉をきちんと使い、理解し合うような人間関係を築いて下さい。それが明朗な自治への最初の一歩です。