学校日記

そったく3月号より

公開日
2020/03/04
更新日
2020/03/04

校長室から

 一 緑も深き  杉木立ち
   めぐれる山を 窓に見て
学ぶ我らは  いやひけに
絶えぬ努力の  道ゆかん
二 大堰の川の  水清く
瀬々に輝う  朝日かげ
大気も澄めり 朗らかに
学ぶ心に 我 生きん
三 平和正義の いしづえを
築く使命に 手をとりて
共にみがかん 若人の
   進む行く手に 光あれ

 周山中学校校歌です。これまで七十余年の間に9343人の卒業生を輩出してきました。今でもすぐに歌詞を見れば口ずさむ事が出来る方もたくさん京北にはおられることでしょう。力溢れる歌詞と,耳に残る名曲は,私も京北に着任して最初の一月ですぐに歌えるようになりました。ただ,「いやひけ」とは何のことが分かりませんでした。いやひけ「彌日異」とは,日に日に変わる様子,前進することを意味しています。周山中学校校歌は,京北の大自然を愛で,その鋭気を体いっぱいに蓄えて,日々努力を惜しまず,平和で正義が貫かれる理想の世界を創る若人を育てて行くのだという思いがいっぱい詰め込まれた素晴らしい校歌だと思います。そしてその思いを京北の先人達は,もちろん現在に至るまで教育大国としての京北を,周山中学校を育てて下さいました。その思いに改めて心より敬意を表し,御礼申し上げます。
 学校便り「啐啄」も,本号をもちまして廃刊となります。
 「啐啄」とは卵の殻を割って出てこようとするひな鳥を,親鳥が外から突き割る様を意味し,教え子と教師の息がぴったりと合うことによって,学びを導いてやる様を表しています。私たち教職員は,これまで啐啄の名に恥じない関わりが出来ていたでしょうか?そう考えるとまだまだ至らぬ点ばかりが思い出され,大変恥ずかしい限りです。
 京北の子ども達は,父母だけで無く地域や祖父母にも支えられ,大変優しく人間らしい素直な子ども達だと感じます。しかし,大海に漕ぎ出でるための力強さはやや物足りなく,学力もまだまだ伸びしろがあると感じます。その成長の可能性を私たち教職員はどれだけ伸ばしてやることが出来たのでしょうか。
伝統ある周山中学校を閉じることは,心から寂しくもあり,やり残した感も否めません。しかしいやひけに,学校も変わらねばなりません。前に進まねばなりません。ひな鳥がそこにいる限り,私たちには全力で啐啄していく使命があります。まもなく開校する京都京北小中学校に,この思いを必ずや引き継いでいきたいと思います。これまで本当にありがとうございました。