冬休みに向けて
- 公開日
- 2013/12/24
- 更新日
- 2013/12/24
学校の様子
冬休みに向けて,今日の集会での校長先生のお話です。もう一度,話の内容を思いだし,振り返ってほしいと思います。
昔話をします。
昔々,ある国にある王様がいました。王様は日頃から,「人間の歴史とは何か」を知りたいと思っていました。そこで,学者に命じました。「世界中からそれについて書かれた本を集めて来い」と。
学者は世界中から「人間の歴史」を書いた500巻の本を集めてきて,「これらの中に書いてあります」と言いました。王は,「ワシは忙しいから,500巻の本など読む暇がない。もっと要約して持ってこい。」と命じました。
20年が経ちました。20年かけて学者は,500巻の本を50巻にまとめて王に差し出しました。すると王は,「暇はできたが,本を読む気力がなくなった。50巻の本はとても読めない。もっと短くならないのか。」と言って,学者を叱りつけ追い返しました。
また20年が経ちました。学者は老いぼれて白髪になり,杖をつきながら城にやってきましたが,ついに1册の本にまとめて持ってきました。しかし,そのとき王はすでに死の間際だったので,1册の本も読めない状態でした。そこで王は,「結局人間の歴史とはいったい何なのか,一言で言え。」と頼みました。
そこで,ついに学者は,人間の歴史をわずか一行にして王様に申し上げました。こうだったそうです。「人は生まれ,苦しみ,そして死ぬ」と。つまり,人生は苦しいことだらけ,ということですね。
本当に「人は,生まれ,苦しみ,そして死ぬ」のでしょうか。先生は,「人は,生まれ,楽しみ,そして死ぬ」とも表現できるのではないかと思います。
なぜなら,もともと全ての人間には,「苦」とうまく付き合って,納得できる人生,感激に値する人生を送ることが出来る巨大な力が,潜在的に備わっていると思います。そして,前向きに「苦しみを楽しみに変えよう」と考えたときにはじめて,「人は,生まれ,楽しみ,そして死ぬ」ことが出来ると信じています。
夏休み明けの集会で,「プラス受信」の話をしたのを覚えていますか。この考え方こそが,プラス受信です。
明日から冬休みです。3年生は進路に向けて,また1・2年生は部活動や学習にと忙しい日々を過ごすことだと思います。今話したように,必ずあらゆる困難や苦しみが襲ってきます。そんな時,笑顔で困難を迎える,待ち受ける気持ちを持って欲しいと思います。
最後に古歌を一つ読んで,話を終わります。古い言葉が使われていますが,よく聞いてどんなことを言っているのか考えてください。
さしあたる そのことのみを ただ思え 過去は及ばず 未来知られず