学校日記

10月9日 「マイバラード」誕生秘話

公開日
2020/10/09
更新日
2020/10/09

学校の様子

 みなさん、こんばんは。
 今日は、昨日の1年生の学年合唱練習での「感動する学年合唱を!それができるだけの力がみんなにはある!」「自分の学校を大切にする気持ちを校歌に込めてほしい!」という熱いエールに続き、2・3年生の学年合唱『マイバラード』誕生秘話です。
 2年生の学年合唱指揮者Tくんが学年練習の時にこんな話をしてくれました。
「この曲には、障がいのある人と一緒に地域ボランティアサークルに参加する中で感じた『障がいのある人もない人も同じ一人の人間としてみんなで心を一つにして歌うことの楽しさを伝えたい』という、作者の熱いメッセージが込められています。」
 お〜素晴らしい!マイバラードについて自分で調べたんだ!と感激したので、自分でも調べてみました。

 以下は、『マイバラード』の生みの親である松井孝夫さんのお話です。
●「自分」という殻を破り、「新しい世界」へと飛び込むエネルギーから生まれた歌
 マイバラードを語るとしたら、時代をさかのぼること、今から39年ほど前にタイムスリップします。
 私が人生の中で初めて外の世界へ、一歩自分から踏み出そうと試みたのは、ほかでもない、地域のボランティア活動に参加してみようと思ったことでした。
 「何か人のためになることをやりたい」「けれど何をしたらいいのか、今ひとつわからない」そんな状況の中で出会ったのが、自立支援サークル「ぽっぽ」だったのです。構成メンバーは、車いすを必要とする重度の障がいのある人(主に脳性マヒといった病を抱えている方々)、またボランティアとして参加している人(これは幅広くて、大工さん、郵便局員、会社員、消防署員、学生、その他いろいろな職種の方がいて、とても新鮮なものでした)。
 活動の中身は、普段あまり外出できない車いすの人たちを、公園、デパート、映画館、音楽会などに連れていき、一緒に楽しいひと時を過ごすというもの。このようなコミュニティの中で、いろいろな人同士がコミュニケーションを交わす中で、「他者を理解する」ことの大切さや難しさを学びました。
 サークル活動をするうちにほどなくして、みんなで楽器を奏で、歌をうたう音楽活動をするようになりました。ある秋のこと、ステージで発表する機会をいただきました。そこで自分たちだけのオリジナル曲を歌おうという話になり、「それならば」ということで即座に作った曲が「ぽっぽのバラード」、のちの「マイバラード」でした。

◆歌に込めた思い
 この詩の中で歌われる「♪みんなで」は、障がいがある人も、ない人も同じひとりの人間として、みんなで心を一つにして歌おうよ、というメッセージであって、私たちが今いるサークル「ぽっぽ」のみならず、広く世界の人たちにも呼びかけようとしています。
それに加えてもう一つ思いが重なっています。それは、ちょうどそのころ私は教員3年目で、生徒の心をつかみきれず悪戦苦闘していました。そんな中で、目の前にいる中学生たちには「もっと心を開いて歌ってほしい」という願いが切実であり、そんな思いも併せて歌に込めました。
 特に2番の歌詞に「仲間がここにいるよ、いつも君を見てる 僕らは助け合って 生きていこう いつまでも」という部分では、友だち関係のことでいろいろと悩みを抱えている生徒の姿を思い浮かべながら、仲間を信じて前に進もうという強いメッセージを込めました。
 そんなことで、「マイバラード」という曲は、自分自身が身にまとっていた殻を破って、新しい世界へと飛び込んでいったことで得たエネルギーから生まれた、私の記念すべき最初の合唱曲となりました。この歌は、みんなで心を合わせて歌うことで心が一つになり、互いがわかりあえたなら、どんなにか素敵なことだろう・・・そんな思いを詩に託して作りました。
 いろいろな思いを持った「人間」ですが、思いを一つにすることで心が通い合い、素敵な世界を築くことができるはずです。そんな平和な世界をイメージして、この曲を歌ってもらえたらうれしいです。ひと言でいうならば、この歌は合唱賛歌なのです。

 コロナ禍の中、学級や学年でつながるだけでなく、応援を通して学年間もつながるという感動的な体育大会を作り上げた太中生。君たちなら、『いろいろな思いを持った「人間」ですが、思いを一つにすることで心が通い合い、素敵な世界を築くことができる』ことを伝える壮大な『マイバラード』を完成させることができるはず!
 いよいよ来週の木曜日に迫った合唱コンクール。クラス合唱とともに、学年合唱にも注目です!