なくなった石けんから再認識できた信頼
- 公開日
- 2020/06/19
- 更新日
- 2020/06/19
学校の様子
6月16日のホームページ「カラスに注意」の中で、石けんがなくなった事件をお知らせしました。その中で、私たちが再認識できたことを書かせていただきます。
コロナ対策で手洗いができるようにと、手洗い場に石けんが取り付けてあります。ポンプ式の石けんがなかなか手に入らなかったりと苦労があったのですが、何とか手が洗える状態が整いました。
「もう少し手洗い場が広かったら」
と思うのですが、こればかりは難しいのが現状です。時間はかかりますが、譲り合って使ってください、と呼びかけました。
そんな中、事件は起こりました。
体育館前の手洗い場に石けんが必要だと、保健室の先生と体育科の先生とで石けんを取り付けてくださいました。まだ、ポンプ式石けんがなかったので、固形石けんを青色のネットに入れて、それぞれの蛇口につるしていました。
ところが次の日、それがネットごと、3つ引きちぎられていたのです。
「一体なぜ?」
「誰が、どんな目的で?」
あたりを探しましたが、ネットも石けんも、校内には見当たりませんでした。
会議が開かれ、たくさんの意見が出ましたが、誰も見た人がいないのですから、ただの憶測の意見しか出ません。なので、このことを生徒たちに聞いてみようとなりました。
翌日、体育館の水道を使った人に何か気づいたことはないか聞いてみたのですが、誰もわからないとのことでした。
「今はコロナで大変だから、石けんが必要な人が勝手に入ってきたのか?」
「まさか、うちの子の誰かが?」
「でも、石けんが何のためにあるのか、生徒たちはわかっている!」
「誰が、何のために?」
どのようにみんなに伝えればいいか、わからないまま、重い空気が流れました。石けんは手洗いには必需品なので、新しい石けんをオレンジのつり下げ式ネットに入れて、放課後、体育館の手洗い場に設置しました。
その翌朝、何と、またその石けんがネットごとなくなっていたのです!
でも、昨日の放課後に取り付けたものを、次の日の朝までに一体誰が持って行ったのでしょう?みんなが不思議に思っていると、
「オレンジのネットが3つ中庭に落ちていました。中の石けんはありません。」
という知らせが届きました。どういうことだろう?と不思議に思っていると、
「カラスの仕業では?」
なるほど!この休業期間中、教職員しかいない学校にたくさんのカラスが集まって来て、カーカーと我が物顔で鳴いていました。このカラスたちは、ゴミの日に地域の方が出されたゴミをつついてゴミをまき散らしたりして、地域に迷惑をかけていました。丹波自然公園で試合をしている中学生のカバンから、貴重なお昼ご飯をカラスが奪っていくこともよくあるそうです。今回、石けんを食べ物と間違えたのか、実は石けんは食べることができるのか、そこはよくわかりませんが、これはカラスの仕業だろう、ということで一件落着しました。そして、やっとポンプ式の石けんが手に入り、それに取り替えようということで、取り替えました。それ以降、石けんがなくなることはありませんでした。
いろんなことを考えましたが、生徒ではない!と思える学校であったこと、そして信じさせてくれるみんなであったことをとてもうれしく思います。カラスは迷惑なやつですが、みんなに対する信頼を再認識できた、そういう意味では感謝しなければいけませんね。