第54回卒業証書授与式 式辞
- 公開日
- 2017/03/15
- 更新日
- 2017/03/15
校長室から
式 辞
今年の冬は温かい日と寒い日の差が大きかったようですが、三月に入り一度寒さも戻った日々がありましたが、春がすぐそこまで来ていることを感じられるようになりました。
今日三月十五日、校門の桜もその蕾を開かせる時を今か今かと待っています。
そのような中、本日こうして、多数のご来賓の皆様、並びに保護者の皆様のご臨席のもと、平成二十八年度の卒業証書授与式を挙行できますことを大変嬉しく思います。
京都市立花山中学校第五十四回卒業生、百二十一人の皆さん、ご卒業おめでとう。心からお祝いを申し上げます。
これまで皆さんの前で何度も話をしてきましたが、それも今日で終わりかと思うと、本当に寂しい気持ちになります。
さて、花山中学校では、毎年学校スローガンを掲げて、学校生活の指針としてきました。みなさんが入学をした平成二十六年度の学校スローガンを覚えていますか。「FOR THE KASAN〜花山のために君は何ができるのか〜」 自分のためにだけでなく他の人のために何ができるのか、考え行動することで成長していこうということです。
二年生時の学校スローガンは「とことん本気の花山〜持ち味集団であれ〜」 学校生活のすべての場面において本気で取り組み、その上で自分の個性を磨いていこうというメッセージでした。
そして最終学年の今年は「花山の底力発揮〜もっとポジティブに もっとアクティブに〜」でした。何事にも積極的に、受け身の姿勢ではなく能動的に取り組む。それこそが、底力の源であるということでした。
卒業生のみなさん、この三年間で「自分のためだけでなく、個性を磨き本気で積極的に中学校生活を送れたでしょうか。」
そうであってくれることを強く望みます。
三年一組 担任中井新、副担任赤井俊介、乙部和幸、在籍三十名。
クラスの仲間意識が強く、学年行事などではすごく団結していましたね。特に楽しいことが大好きで、楽しむことは全力で楽しんで盛り上がる。そして一番のいいところは、クラス全員誰に対しても優しく接することができるところです。担任の中井先生が「三年生の生徒はいいですよ。その中でも一組は最高です。ここというところしっかり行動できるそんなクラスです」といつも自慢げに話していたのが思い出されます。先日の最後の学年レクリエーションでも、中井先生が涙で話せなくなっていたのが全てを物語っていますね。
三年二組、担任 阿部成晃、副担任 山口功、水引冨人。在籍二十九名。
前面に出す気迫というより、静かに燃やし続ける闘志が特徴のクラスでしたね。だから、行事や進路といった岐路では学級全員で真剣に向かっていけました。それが、最終学年での合唱コンクールでは形として現われ、指揮者・伴奏者を中心にまとまり、お互いを高めあい最高の結果でした。担任の阿部先生が「派手さはないけれど、大事な時には、まとまって行動できる強さを感じます。そして、進路が佳境を迎えようとしたとき、休み時間も問題集を開いて教えあうという姿が多くみられ、うれしかったです」と、幸せそうに語っていたこことがありました。
三年三組、担任 楠本真巳、副担任 赤井俊介、乙部和幸。在籍二十九名。
三年三組は、最後まであきらめず、がんばることができるクラスでした。担任の楠本先生と先日、話をしたとき「合唱コンクールでも自分たちで声を掛け合い、最後の最後まで練習をしてくれました。また体育祭でも、大差をつけられていましたが、負けているからと言ってあきらめたり、手を抜いたりしなかった姿が印象的です。だから、行事ごとに撮ったクラス写真は、どれもやりきったという達成感にあふれたとびきりの笑顔で、それが私の宝物です」と誇らしげに語り、最後に一言「三年三組で精一杯努力した過程を誇りに思い、旅立っていってほしいと思います」と、つぶやかれていました。
三年四組 担任 藤原有佐。副担任 山口功、水引冨人。在籍三十名。
クラス全員の仲が良く、笑顔が絶えませんでした。担任の藤原先生が「全員、自分のクラスを大切に思っていてくれていて、そのことをお互いにしっかり表現できるんです」と満面の笑みで話してくれました。また続けて「道徳の時間がとても熱くって。心が揺れて誰かが泣くと周りのみんなも泣いてしまうほどの一体感があるんです。感性が豊かで、スポンジのようにたくさんのことを吸収できる、そんな生徒ばかりです。多分、花山中学校がみんな大好きだと思うんです」と涙を浮かべながら、最後に「そんな生徒が大好きです」と話してくれました。
三年六組、担任 岡村美江。副担任山口功。在籍三名。
とても優しくて周囲の人への配慮ができる植田くん。岡村先生は「体育のバスケットボールの授業でもみんなが取りやすいように強いパスはしないんです」と。何事にも一生懸命取り組む道家くん。「いろいろなことに興味を持ち、やってみようという意欲が素晴らしい」と岡村先生も絶賛です。苦手なことにもコツコツと取り組むことができる森下くん。「マイペースではなく他の人の意見を聞いて自分から譲ることもできる思いやりあふれる生徒です」と岡村先生も話していました。
百二十一名の卒業生のことを語れば、きりがありませんが、学年主任の山口功先生が、二〜三日前に校長室で「今,三年生は本当にいいですよ」と、それだけを言いに来てくれました。穏やかな幸せそうな表情が、忘れられません。三年生ありがとう。
保護者の皆様、お子たちのご卒業、誠におめでとうございます。
心と体の成長がアンバランスになることや、大人に憧れつつも大人に反発するといった矛盾を抱えた難しい時期の子どもを育てるのは大変です。この三年間、ご家庭でも色々と考えさせられることがあったに違いありません。
家で急に話をしなくなったりしたでしょう。友達のことを尋ねると、極端に嫌な顔をしたりもしたでしょう。親に対しての言葉づかいや態度に変化が生じたときもあったのではないかと思います。また、勉強のことが気になりつつも、何も問えないこともあります。帰宅時間の遅いことや、友達付き合いで心配させられることもあったでしょう。
また、私たちの指導の方向性に疑問や異論を感じられたこともあったかと存じます。
私たちは、保護者の皆様の相談相手でいられたでしょうか。本校の教職員はその時々に精一杯取り組んで参ったつもりではありますが、私たちの指導が、皆様にご満足いただけるものであったかどうか不安も感じています。
そのような中、今日の日を迎えられましたのも、皆さま方の深いご理解とご協力があったからこそと感謝申し上げております。
お子たちの今後ますますのご成長とご活躍をお祈り申し上げます。
最後になりましたが、ご来賓の皆様方には、公私ともにお忙しい中、ご臨席を賜り、祝福と激励のお言葉を頂きまして誠にありがとうございます。
地域のことを考える時、私にはいつも両学区の夏祭りや運動会、餅つき大会の光景が思い出されます。これまで何度も申し上げてまいりましたが、中学生がこういった行事にこんなにたくさん参加する地域は、全市的にもきっとそう多くはないはずです。クリーンキャンペーンのときの炊き出しや夜間パトロールなどもそうですが、企画や運営は、本当に大変だと思います。
今年度も子どもが犠牲になる悲しく酷い事件がいくつも発生しました。
子どもの健全な成長が危ぶまれる今の社会において、このように立派な卒業証書授与式が挙げられますのは、ひとえに地域の方々をはじめとするご来賓の皆さま方のご理解とご支援、ご協力の賜です。
今後とも本校教育充実、発展のためにお力をお貸し願いたく存じます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
卒業生の皆さん、いよいよ巣立ちの時です。
どうぞ、花山中学校の卒業生であることを誇りとし、キラキラ輝く笑顔と、周りの人への感謝の気持ちを忘れず、これから出ていく社会でも、思いっきり力を発揮して下さい。
みなさんの前途に幸多からんことを願い、式辞といたします。
平成二十九年三月十五日
京都市立花山中学校
校長 塩見 晃之