学校日記

『東山を西に見て』〜Make legend〜

公開日
2015/02/14
更新日
2015/02/14

校長室から

「目の前のことに」
 1年生の1クラスを「学級閉鎖」にしました。欠席者が多かったところに加えて早退者が相次ぎ、30人学級のうち10人近くがいない状態となったのです。これ以上具合の悪い生徒が増えることを防ぐため、学校医とも相談した結果の思い切った決断です。案の定、前日早退した生徒のうちの何人かからインフルエンザに罹患していたとの知らせが届きました。時は今、3年生にとっては受験の真っ只中。また、1・2年生にとっても今年度最後の「定期テスト」直前です。体調を崩して全力を発揮できなかったとしたらこれほど悔しいことはありません。どうか、体調管理には十分気を付けてほしいです。うがい・手洗いの励行、マスクをつけるなどの予防のほか、“気を抜かない”ことも大事だと思います。
 さて今月5日、和歌山県紀の川市で小学5年生の男児が刺殺される事件が起こりました。また、年末には名古屋大学の女子学生が女性を斧で殴りマフラーで首を絞めて殺害するという凄惨な事件も発生しています。紀の川市の事件の容疑者とされる22歳の男性は容疑を否認しているといいますが、名古屋の事件の女子学生はそれを認めており、その供述の中で「人を殺してみたかった」と語ったらしいです。また、最近になって本人のブログに「ついにやった」と書き込まれていることも分かってきたといいます。この女子学生は、殴るのに使った斧を中学生の頃から所持していたといいますし、ブログをさかのぼると「名大出身死刑囚ってまだいないんだよな」という書き込みも見つかったとか。
 若い人が犯罪を犯す事件で気が重くなるのは、おそらく私だけではないでしょう。
 1997年、神戸の連続殺人事件の犯人が、当時14歳の少年であると知った時、生まれて初めて背筋が寒くなる経験をしました。また、翌年栃木県黒磯市で、中学生が学習態度を注意された先生を刺し殺すという事件が発生した時には、飛び上がるほど驚きました。コンビニ前の路上や電車の床に平気で座る中高生の姿が増加したことや、ニートと呼ばれる若者が急増したことも相まって道徳教育の充実と再構築が叫ばれることになったのもこれ以後であったと思います。とりわけ、「命」がテーマに取り上げられもしました。
 紀の川市や名古屋市の事件の容疑者の青少年がどのような育てられ方をしてきたかは分かりませんが、残念ながら「命」を大切にする価値観をもつことはなかったようです。
 今の花山中の子どもたちに対しては何が出来るでしょうか。難しくはありません。目の前のことに精一杯取り組むことの意義と大切さとを丁寧に伝えることだと思います。ともすれば、挫けそうになったり投げ出しそうになった時、保護者の方と共に教師が傍に居て支え励まし、時には本気で叱ること、そういう“当たり前”をきちんとすることだと思うのです。実際、本校教職員がそのように生徒に接している場面をいくらも観て安心もしています。
 自分が大切にされていると実感できる子は、人にも優しくできるものです。そして、きっと人のことも大切に出来るはずです。