『東山を西に見て』〜Make legend〜
- 公開日
- 2015/02/10
- 更新日
- 2015/02/10
校長室から
「受験生とその保護者」
朝から粉雪が舞う寒い日となりました。思えば、毎年この時期には寒波がやってきて私たち教師を不安にさせます。今日は私立高校の入学試験初日です。
通勤途中、地下鉄の蹴上付近を早足で志望校へと向かう本校生徒を見かけました。声をかけようかとも思いましたが、彼の緊張感を緩めてはいけないのでやめておきました。いつもはひょーきんな彼も、今日ばかりは引き締まった良い表情をしていました。きっと緊張感を味方につけて実力以上の力を発揮してくれるものと思います。
さて、本格的に受験期間に突入しました。1か月後には公立高校の中期試検も終了しています。つまり、今日からの1か月が、3年生とその保護者にとっては正念場です。
何年か前、京都大学の入学式の会場が替えられました。来場する保護者の人数が増えすぎて、それまでの会場では収容しきれないとの理由からでした。その報道は、次のように続けていました。東京大学や京都大学を受験する場合、受験生本人だけでなく、家族全員で受験に臨んでいるのだといいます。受験生に合わせて入浴や食事の時間を決める。TVの音量を小さくする。あるいは勉強中はTVをつけない。親が塾や予備校への送り迎えをする。受験生中心に家庭が回り、色々なことを我慢もして家族が一丸となって戦うのが難関大学への受験なのだそうです。だからこそ入学式は、苦労を共にし共に夢を実現した家族も参加したいのだということでした。
我が家の場合、子どもは二人とも大学の附属校に通っていたので大学受験を経験してはいません。でも、遠い高校受験の頃を思い出すに、その保護者の心境が分からなくもありません。妻は、望まれてもいないのに、毎晩遅くまで音のないTVを見ながら息子の受験勉強に付き合っていました。「休日特訓」という名前の塾の学習が家から遠い特別教室で開催されるため、私も送り迎えをしたことがあります。夜遅く雨の中を息子を迎えに行く妻に「放っておいたら勝手に返ってくる!」と言いながら、『妻は、そうすることが今の母親の役割だと思い込んでいるんや』と気付いたことも今思い出しました。
受験の当日は、仕事中にも拘らず何度も時間割を眺め、『今頃は○○のテストを受けてるんやな』と思い『頑張れよ。受かれよ。』と念じたものです。合格発表の日は、こちらまで朝から落ち着きませんでした。当時からインターネット上で発表されるため、時間になるとドキドキしながらコンピューターを開いたものです。合格を確認した時には、年甲斐もなく、それこそ“飛び上がらんばかり”の思いでした。子どもの受験番号の掲載された画面を印刷して持って帰りもしました。
受験は、決して子どもだけのものではありません。今日明日と、同じような気持ちでいる保護者がたくさんおられることでしょう。
頑張れ、受験生。そして、その保護者のみなさん!