『東山を西に見て』〜Make legend〜
- 公開日
- 2015/01/15
- 更新日
- 2015/01/15
校長室から
「異なる自分になれ」
1年生が入学して間もない春のことです。20人も新入部員が入り、元々部員の多い男子ソフトテニス部では、1年生が十分な練習の出来ない日々が続きました。テニスコートに入れず、ランニングや筋トレ、素振りやボールを使った簡単な運動を繰り返していたように思います。そういえば、よく菜園の草抜きや水やりをしていたなあ。そんな頃の話です。たまたま通りかかった際に、彼らを集合させて次のように話しました。
「今は、みんなに技術の差はほとんどないわなあ。そやけど、これが1か月、3か月、半年と経つうちに、きっと相当の差がついてくるで。もちろん、素質のようなものも関係するけど、多くは日ごろの努力の差や。学校の練習だけとちごて、家でも素振りやなんか,
できることをしたほうがええで!」
今年1月5日、初練習の日にこの話に触れました。ほとんどの1年生が瞳をキラキラ輝かせて聴いていました。そう覚えていたのです。そして、次のように言葉を続けました。
「あの時言うた通り、1年生には誰の目にも分かる位の差がついたわ。まだ十分挽回可能な差やけどな。ところで、これから春体までの期間が4か月ほどある。この間に何が出来るか、どれだけ上達できるかを各自がしっかり考えて欲しいんや。昨日に比べて今日やったら、あんまり変化は分からんかもしれん。そやけど、4か月後というたらちょっと大きいで。そのことを意識して練習する人とそうでない人とでは、絶対に結果がちごてくると思うわ。4か月後には、今とは異なる自分になるんや!」
準備していたわけでもないのにそんな言葉が出ました。そして、最後のフレーズは自分でも大変気に入りました。そこで、翌日の冬休み明けの集会で、全校生徒に向けても同じことを語ったわけです。「今年度が終わるとき、今とは異なる自分に成れ!」
部活動で伸び悩んでいる人はいませんか。入学試験を目前にして勉強に集中できずイライラしている人がいるとも思います。技術的には上手になればなるほど、勉強でいうと成績がよくなればなるほど「伸びしろ」は少なくなるものです。逆に言えば、下手なうち、学習が進んでない時ほど伸びたことを強く実感できます。できなかったプレーが出来る。できなかった問題が解ける。単語や熟語を覚える。そんな小さなことの積み重ねが、きっと2か月3か月後には大きな違いとなります。人と比べる必要はありません。今とは異なる一回り大きな自分になるのです。焦らず慌てず、着実な歩みを続けようではありませんか。
夏の大会で近畿大会まで勝ち進んだ野球部のメンバーも、案外自分たちがその舞台で戦う姿を想像した者は少なかったのかもしれません。今は、ビビッて縮こまっている人も、粘り強く行動を起こしていれば、いずれは自信が持てるようになるかもしれないですよ。そうすることで、誰だって自分の未来は変えられるのです。今とは異なる自分になれることを信じて、目の前のことに全力で取り組もうじゃありませんか。