『東山を西に見て』〜Make legend〜
- 公開日
- 2014/11/19
- 更新日
- 2014/11/19
校長室から
「語り継がれる理由」
「やってみせ 言って聞かせて させてみて 褒めてやらねば 人は動かじ」
「やっている 姿を感謝で見守って 信頼せねば 人は実らず」
これらは、第26・27代連合艦隊司令官 山本五十六の言葉です。
学校長としてこの学校に赴任して5年目を迎えています。今は当然、校長としての自覚が備わってはいますが、当初からそれがあったわけではありません。また、未熟ではありますが、様々な経験を積んできて、その時々の対応の仕方を学んできたつもりでもあります。はじめは、『どんな大校長と言われる人も、駆け出しの頃はあったはず!』そう自分に言い聞かせて様々な事象に対応してきました。失敗もしましたが、それから学んだことも多かったです。
最初の職員会議では教職員に次のように語りました。「女性は子どもを産んだ瞬間から母親と呼ばれます。しかし、子育てをしながら母親として成長していくものです。私も校長としてこの学校に赴任しましたが、まだ何の経験もありません。みなさんや生徒、保護者の方と接する過程で校長として成長していきたいと思います。」
校長になって暫くした頃、何かで山本五十六の上の言葉に出会いました。将に、理に叶った考え方であり、学校経営にあたって自分にピッタリの方法であるとも思えました。以来、座右の銘として心に留めてきました。しかし、彼が軍人であることで、これまでは、そのことを人に話したことはありませんでした。山本について本を読んだり映画を観たり、インターネットで検索したりもしました。事実は判りませんが、部下思いで、人をとても大切にする人物であったらしいです。宣戦布告せずに真珠湾攻撃を行いましたが、これは彼の本意ではなく、そうなったことを生涯悔いていたらしいということも知りました。でも、『軍人を尊敬しているのか』と思いもよらぬ方向から批判を受けることは避けたかったのです。
最近になって、このことを初めて人に話しました。その人はスーッと受け止めてくれました。私の学校経営の原点を見つけたとも言ってくれました。一度言ってしまうと何かが変化しました。吹っ切れたようにこのことを紹介するようになりました。
本校で道徳の授業が盛んに行われるようになりました。ローテーション道徳は、どの学年にも定着したようです。学年道徳も全校道徳も多くの教員が既に経験しました。赴任2年目の夏、1年の学年を対象に初めて「学年道徳」を行いました。「なんで、この取組が必要なんですか。」という意見もありましたが、「子どもって、こんなに発言するもんなんですね。」という驚きの声も同時に聞きました。今では、どちらの意見を述べた教師も道徳が大好きになりました。道徳教育に取り組むようになって自分の教科の授業も変化した。子どもとの接し方も変わり、上手に関係が結べるようになった、ということも聞きます。
先人の語録が長く語り継がれるのは、それが有名な人物の言葉だからだけではありません。その言葉の中に真理があるからなのだと思います。