学校日記

『東山を西に見て』〜Make legend〜

公開日
2014/10/25
更新日
2014/10/25

校長室から

「強気のミスはOK」
 信号待ちの時、ちょっとした日陰を探して停める。エアコンの効いた自動車で移動することが常の人にはピンとこないかもしれません。我々バイク乗りは、暑い夏の間、多くの者がそのようにするものです。つい先日までそうして停車していたのに、最近の朝の通勤では日向を探すようになりました。昨朝の九条山の気温は、何と10度。もはや夏よりも冬に近いようです。
 さて、新人戦がたけなわです。男子テニス部の指導をするようになって3か月が経過しました。何とかこの大会で結果を出させてやりたいと考えているところです。最近、指導の中でよく口にする言葉が「強気のミスはOK!」です。夏以来、確実に技術は向上してきましたが、これまで試合でそれが十分に発揮されないケースが多いです。ミスを恐れて消極的になってしまうからです。テニスの、特に前衛で具体的に言えば、明らかに前衛のスマッシュボールを見送り、後衛に任せてしまうようなことです。
 私は、これまでからこの現象は誰でもが越えなければならない大切な「峠」だと考えてきました。ひょっとしたら他のスポーツでも同様のことがあるのではないでしょうか。この段階をいつ、どのように乗り越えるかが上手になるカギでもあります。
 消極的になって手が出せないうちは、いくら練習を積んでも実力が発揮できないばかりか、上手くなった実感さえもてません。一方、積極的にやって上手くいった場合は、その達成感が大きな自信となり一気に上達するものです。また、仮に失敗したとしてもそのミスから学ぶことも出てきます。練習してきたことを思い切って試合でやらなければ、ミスをすることはありませんが、学ぶことも一切ないのです。
 ところで、日常生活においてもこれと同様のことが言えるのではないでしょうか。私は野球が好きで、よく野球でたとえ話をします。私たち教師も含め、社会人の中にはミスを恐れるあまり自分の守備範囲をどんどん狭めていく人が案外多いものです。例えば、三塁手も遊撃手も守備範囲を狭めたら三遊間のヒットゾーンは大きくなってしまいます。三塁手と遊撃手は、直接的な(目に見える)ミスはしないものの、そこにヒットを打たれれば、チームとしては痛い戦術上のミスとなります。三塁手と遊撃手とが互いに守備範囲を広げるほど、ミスのリスクは高まりますがヒットゾーンは狭められます。
 ミスをしないよう消極的な生き方をするのか、または、ミスを恐れず積極的な生き方をするのか、花山中学校の生徒や教職員には是非とも後者を選択してもらいたいと思っています。もちろん、「ミスをしろ!」ということではありません。ミスはできるだけしない方がよいに決まっています。細心の注意を払って“ここぞ”というときには大胆に強気で攻撃してほしいのです。
 新人戦のほかにも、来週末には「学習発表会」、その後の「中学校総合文化祭」の各部門に出場する人もいます。「強気のミスはOK!」選手が指示通りにやって、たとえ上手くいかなかったとしても、その責任は指示を出した監督にあります。