学校日記

『東山を西に見て』〜Make legend〜

公開日
2014/09/04
更新日
2014/09/04

校長室から

 毎年盆と正月の2回、私の両親を囲んで親戚が集まります。近くに住んでいながら妹や弟、特に甥や姪にはこんな時でないと会わないから不思議なものです。「よその子が大きくなるのは早い」といいますが、将にそう思いまう。みんな、正月に会った時と比べると驚くほど大人っぽくなっていました。弟の上の子は、中学生になった途端に成長が早まったようです。声変りもしつつあるようで、皆からからかわれたりしていました。
 元々お酒が入ると饒舌になる父は、このような場面ではいつも話の中心にいました。耳が遠くなってからは、周りの話を聞きとろうと集中しているからか、随分と寡黙になりました。それでも、はじめとおわりの挨拶は大好きで、毎回家族を大切に思う気持ちを上手に伝えてくれます。私の息子たちも、そしてその従兄弟たちも父の話を聴くのが嫌いではないようです。もう少し小さい頃は照れ臭そうにしていたものですが、今ではしっかりと耳を傾けています。その姿を見て、息子たちが大人になったと感じました。
 年にたった2回。それでもこの会の意義は大きいです。一人ひとりが大切な家族の一員であることを自覚させてくれるからです。
「おじいちゃん、そんなに飲んで大丈夫か。」ワインを何杯もお代りする父を息子たちが気遣います。そんな父を横目で見ながら母は何も言わず隣に座っています。あと何年こんな会が続けられるでしょう。父母を喜ばせる為というより、息子たちに家族や親戚が繋がっていられることの重要性を感じさせる為にできるだけ長く続けていきたいです。
 両親や妹弟の家族と別れた後、下の息子の提案でボーリングに行くことになりました。大学生になった下の息子はよくやっているらしく、自信もあるようです。面白いことに息子チームと夫婦チームでのダブルスマッチとなりました。息子二人はきっと「負けるはずがない!」と思っていたのでしょうが、私たちはこの子たちとキャリアが違います。“あっ”という間にすべてのピンを吹っ飛ばすようなストライクボールは投げられませんが、スペアを拾う技術や大切なところでミスをしない戦い方に明らかな差がありました。2ゲームを終了すると、10ピン以上の差をつけて勝利しました(笑)。
「また、いつでも勝負したるで!」私のそんな軽口にも笑顔で応じる大学生の2人の息子。妻と息子たちとのひと時は、夏休みの最高の思い出となりました。
 毎年、若手教職員が結婚をしますが、披露宴の祝辞ではいつも次のような内容を話すことにしています。昨今、色々な家族が増えています。一人親家庭は決して珍しくなくなりました。また、両親の離婚によって傷つく生徒は少なくありません。この子たちを励まし支えていくことは私たちの大切な役割ですが、結婚をする以上、中学生にとっての温かな家族のモデルになろうとする覚悟が必要です。教師には、家族を大切にし幸せな家庭を築こうとする強い意志が要求されると私は強く思っているのですが、それは言い過ぎでしょうか。