『東山を西に見て』〜Make legend〜
- 公開日
- 2014/07/09
- 更新日
- 2014/07/09
校長室から
「自信と強気」
オーラという言葉が、子どもたちも使うくらい身近になったのは、おそらく20年位前です。当時の人気アニメ「北斗の拳」の中でよく用いられていたからだと思うのですがどうでしょう。人の身体から発散されるエネルギーのような独特な雰囲気のことですが、誰でも一度くらいはオーラを身に纏(まと)った人物に出会ったことがあると思います。
高校時代、インターハイ(全国高等学校総合体育大会)に出場することを目標として部活動に励んできました。掴みかけていたその夢は目前で離れたのですが…。
教師に成り、京都でインターハイが行われた時、役員として参加しました。かつての自分にとってのあこがれの舞台です。ウキウキするような落ち着かない気持ちでいると、その中に、明らかにオーラを発散している選手たちがいることに気付きます。毎年必ず上位に進出する学校の強豪たちです。そういう選手の1・2回戦の試合を見ていて共通点がある事に気付きました。彼らが本気になるまでもなく、相手が勝手に負けていくのです。これを「名前負けする」と言ったりもしますが、強敵を相手にしたとき、先に気持ちで負けて完全に萎縮し、まったく力を発揮できないまま敗退してしまうのです。
よく考えてみると、インターハイへ出場することを目標として取り組んできた選手と、インターハイで優勝することを目標として練習を積み重ね、そこにいる者との間には、技術的にも精神的にもとてつもなく大きな違いがあることにも気付きます。そもそも、『この相手に勝てるはずがない』と思っている選手が、『こんな相手に負けるわけがない』と思っている相手に勝つことはまずないのです。自信のある者とない者との格差は計り知れず大きいのです。息子の子ども時代以来、数えきれない程見てきた野球の試合でもそんなシーンが数多くありました。オーラを身に纏った打者がバッターボックスに立つと、どうしてそんなに引き寄せられるのかが不思議なくらいピッチャーの球は甘いコースにいってしまいます。
オーラの源はきっとその人物の人間性です。そして、優れた人間性を身につけそれを磨く最も有効な方法は、練習を繰り返して自信をつけることなのです。更に、自分を厳しく律して規律ある日常生活を送ることも重要なことです。オーラを放つ選手のもう一つの条件があります。“ここ一番の強気”です。勝てる選手と上手いのに大事なところで負けてしまう選手との大きな違いがここにあると思ってきました。一生懸命にやっても失敗をすることはあります。強気なプレーでの失敗は自分もチームメイトも納得できますが、弱気なそれは仲間の気持ちをくじき、次のミスを誘発したりもするものです。
今週末からいよいよ夏季大会が本格的に始まります。相手を圧倒するほどのオーラを放てとは言いませんが、入念な練習を繰り返して“自信”をつけ、最後まで“強気”で戦ってきてほしいです。長い応援の夏になることを大いに期待しています。