学校日記

『東山を西に見て』〜Make legend〜

公開日
2014/01/15
更新日
2014/01/15

校長室から

「親バカですみません」
 身体のあちこちが痛いですが気分は悪くありません。そう筋肉痛です。12日、下の息子の卒部式がありました。身体が痛いのは、子どもたちとソフトボールの試合をしたからです。息子の高校では、卒部式の日に毎年行う恒例の行事です。2年生保護者の発案で、試合前のキャッチボールはそれぞれの息子とすることになりました。息子が照れながらやってきます。「今日が最後になるかもしれないので…」この提案にはそんな前置きが付いていました。確かにそうかもしれません。これまで数えきれない程してきましたが、これで終わりかと思うと寂しいです。隣でも息子とボールを投げ合う父親や母親の姿があります。みんな同じ気持ちなのだろうと思いながら息子のボールを受け、そして投げました。
 さあ試合です。父親チームは2人足りません。私の他の外野手は母親です。右バッターのときにはレフトに、左バッターのときにはライトへと外野を走ります。対戦相手は現役高校生。しかもついこの間まで高校野球をやっていた子たち。飛ばないボールを使用しているとはいえ、たまには頭上を遥かに超えるライナーを放ちます。その度に全力疾走しました。前に後ろに、右へ左へと走り回りました。終わってみれば私ひとり汗だくでした。
 しかし、実に楽しかったです。打席では、思い切り振ったりシングルヒットを狙いにいったり…。私の最後の打席では息子がピッチャーとなり親子対決が実現しました。第1打席で外野の頭を越すのは無理だと悟りました。しかし第2打席のように外野と内野の間にボールを落とすのでは面白くありません。3塁手の頭上をライナーで越しての2塁打ねらいに決めました。真ん中やや内側に絶好のボールが来ました。思いっきり振りぬきます。狙いどおりのレフト線へライナーが飛びました。『してやったり!』息子はどう思ったのでしょう。案外、『打たせてやったんやで!打てて良かったな!おやじ』なんて思っていたりして(笑)。
 卒部式では、選手一人ひとりがスピーチをしました。17〜18歳の男の子は、多くが恥ずかしがり屋で照れ屋さんです。その本音など、滅多に聴くことはありません。息子は家でよく話をする方ですが、それでも親に対して正直な気持ちを話すことはほとんどありません。それがどうでしょう。指導者へのお礼の言葉や後輩へのメッセージよりも圧倒的に多いのが、保護者への感謝の言葉でした。しかも、大学生になろうかという若者です。日頃中学生と接している私には驚くほど表現が巧みで豊かに思えました。また、語りを聞きながら子ども達の成長を感じ、心から嬉しく頼もしく感じました。「愛があれば言葉は要らない」そんなことを聞きもしますが、やはり言葉の力は大きいです。思いを伝えるのに言葉に敵うものはありません。子ども達の温かさと豊かさ、そして成長に乾杯!
 えっ、息子の語りの内容ですか?それを書くと親バカが過ぎるので内緒です。ただ、私は多分それを死ぬまで忘れないと思います。