『東山を西に見て』〜Make legend〜
- 公開日
- 2014/01/05
- 更新日
- 2014/01/05
校長室から
「冬に咲く花」
春に桜、秋には紅葉。京都の観光名所はどこも桜と紅葉の見どころが多いです。確かに、春と秋には花壇や山肌が色づき、観る者を大いに楽しませてくれます。
元旦の朝、いつものように愛犬の檸檬を連れて散歩に出かけました。毎朝哲学の道を歩きます。春は桜が咲き乱れ、秋は東山の紅葉と相まって色彩が鮮やかなのに、今の時期は無機質な色合いで、なんとも味気ない気がします。そんなことを思っていたところ、昇ってきた朝日が、疏水端に一つだけあった山茶花の木に当たりました。その光景の何と美しかったこと。うすい灰色の水墨画の世界の中に、初日の出のスポットライトを浴びて、突如として現れた紅(くれない)に目を奪われました。
急いで檸檬を連れて帰り、カメラをもってその場へと戻りましたが、既に朝日は、山茶花の木を照らすのをやめていました。この山茶花、これからが本番です。雪をかぶることもあるでしょう。真っ白な世界の山茶花の紅を想像して独りで楽しみました。我が家の玄関を入ると、年末に切った蝋梅の花が芳香を漂わせています。まだ蕾ですが、このあと花が開くと更によい匂いを振りまいてくれるでしょう。(写真は校長室の蝋梅です。)
寒さの厳しい冬にも、私達を楽しませてくれる花があります。気候の厳しい時だからこそ、枝ばかりになった木々が多い時期だからこそ、一生懸命に世の中に彩りを添え、芳香を振りまく冬の花を愛おしく思わずにはいられません。
さて、平成26(2014)年が始まりました。年度の途中で年が改まったからといって別にどうってことでもありませんが、それでも気持ちは引き締まります。リセットをかけるチャンスでもあります。今年度もあと3ヶ月となりました。登校日を数えると、3年生では僅かに48日、1・2年生でも52日しかありません。日頃から「今、この一瞬(とき)を大切にしよう!」と心がけてはいますが、こうして数字を掲げてみると余計にその気持ちが強くなります。『昨日のように今日も、今日のように明日も…』そんな平穏な日々が実は一番の幸せなのかもしれませんが、それでは発展がないようにも思います。
進路と学力の保障、生活指導の徹底、人権文化の定着、道徳学習の更なる充実と発展、年度の反省と来年度の構想など、周りを見てみると、しなければならないことが幾つもあって、一体何から手をつけたら良いのかも分からない状況です。
しかし、「ゴー・フォワード〜前へ〜」の精神でこれらの課題と真摯に向き合い、“こなす”のではなく、生徒や学校のために“いかす”つもりで取り組んでいく所存です。年初に当たって、そう心を新たにしているところです。
昨日学校へ来たときのことです。車を置いてグランドまで来たとき、ボールを蹴っていたサッカー部の子が大きな声で「あけましておめでとうございます!」と挨拶してくれました。その声が今も心の中に響いています。それは、寒さ厳しい冬に彩りと香りを添える「冬に咲く花」を連想させました。今年もどうぞ宜しくお願いします。