『東山を西に見て』〜Make legend〜
- 公開日
- 2013/12/17
- 更新日
- 2013/12/17
校長室から
「同じ目の高さで」
今年もクロスカントリー大会に出場し何とか完走しました。目標は毎年同じで、男子の上位100番に入ることと一度も歩かないことの2つです。昨年、自己最高タイムだったにも拘らず、その順位はちょうど100番でした。そこで今回は、目標達成のために序盤からややペースを速めました。その結果、毘沙門さんへ向かう上り坂の苦しかったこと。A地点に居られた3人の先生には「来年は、走るの、止めようかな。」と弱音を吐いてしまったくらいです。
B地点から折り返してくる生徒を数えると大体の順位が分かります。80番台に居ることが分かって俄然力が湧いてきました。「校長先生、頑張って下さい!」B地点に到着したとき、そこの担当の先生から声をかけてもらって更に頑張る気持ちが湧いてきました。ここからゴールまでの間、更に10人位に追い越されます。抜かれながら思いました。
『自分が中学生で、前に校長先生が走っていたら絶好の目標にするやろな。』
「校長先生、頑張って!」「やっと追いついた!」「先生、がんばっ!」色々な言葉を掛けて中学生が私を追い越していきます。悔しいけれど、喰らい付く気力も体力も残っていません。けれどなんだか、嬉しく抜かれたような妙な気分でもありました。
やっとゴール。結果は93位。所要時間は46分36秒で、自己最高タイムを更新しました。楽しかったですが、楽ではありませんでした…(笑)…。
「しんどかったけれど、参加してよかった!」毎年そう思います。子どもたちと同じ空気を吸い、同じ景色を見ます。保護者の方や先生方から声をかけてももらえます。すれ違う生徒達とハイタッチしながら声をかけ合うのは最高の楽しみです。今は、来年も再来年も、いや、教師を続ける限り共に走りたいと思っています。
「子どもと同じ目線で」「子どもの目線まで降りて」そんな言葉を耳にしますし、自分でも使うことがあります。クロスカントリー大会で生徒と共に走るのもその一つですが、そのことで、綴っておきたいことを思い出しました。「瞬時に教師目線に戻れるか!」ということです。何年か前に、「めだかの学校の先生ではいけない」と、このエッセイに書いたことがありますが、それにも通じることです。「誰が生徒か、先生か」分からないようでは、“ここぞ”という時に先生として指導ができないのです。生徒と先生とが友達ではいけません。
面白く親しみがあって生徒や保護者に人気がある一方で、信頼が厚く指導力のある教師を見ていると、このポジションの切り替えが上手いです。こういう教師は、共に楽しむ場面では生徒の目の高さに、指導しなければならない場面になれば、一瞬にして教師としての目の高さになることができるのです。また、言葉づかいや態度も同様に切り替えることができます。これが上手くできない者が、下手に生徒目線に降りると、友達どころか、生徒にナメられてしまいます。クロスカントリー大会から急に難しい話になりました。
子どもと同じ目の高さで…、それほど簡単なことではありません。