学校日記

『東山を西に見て』〜Make legend〜

公開日
2013/10/31
更新日
2013/10/31

校長室から

「生徒の姿を見てほしい」
 朝夕の気温が一気に低くなりました。28日の朝など、九条山の気温は9度でした。毎朝同じ時刻に愛犬檸檬(れもん)の散歩に出かけるのですが、6時にはまだ夜が明けきりません。これからの約3カ月は暗い中での散歩となり、私にとっても檸檬にとっても辛い日々が続きます。季節が移って悪いことばかりでもありません。あちらこちらからキンモクセイの芳香が漂い、母が買って来てくれた玄関の懸崖菊もほぼ満開になりました。朝日が昇る頃の東山に霧がかかっている様子も何ともいえず情緒があります。また、朝日が昇るにつれて、そんな山肌が色づき始めているのも分かります。秋が深まりました。
 秋といえば、研究発表のシーズンです。11月は一年を通してもっとも多く研究発表が実施される時期で、京都市内だけでなく全国的に各学校で行われます。4月から取り組んできたことが実を結ぶ頃でもあるからでしょう。また、学校祭が終わり、3年生が進路実現に向けて突き進む時期との狭間であることもその理由なのかもしれません。
 本校でも明日(11月1日)に発表会【校内的には学習発表会】を計画しています。本格的に研究をはじめて2年目の今年は、生徒と教職員の負担を考慮して、早々に昨年度のように大々的には実施しない方針を決めました。研究報告や研究報告冊子の作成はしませんが、生徒の成長の様子は見てもらおうと公開授業を中心に実施します。
 そもそも学校で行う研究とは、生徒の実態からその課題を見極め、課題克服のための取組を考えて粘り強く取り組むことです。そこで大切になってくるのが『研究仮説』です。「こういう取組をすることによって、きっと生徒はこのように育つはずだ。」研究仮説とはそういうものですが、本校のそれは表現活動をその中心に据えています。
 学級や学年、そして全校生徒の前で、自分の思いや考えを自分のことばで表現します。あるいは、集団の力を合唱や演劇、ダンスなどを通じて表現するのです。これまでのインプットが多い中学校の学習からアウトプットの場面を多く作り出すことで、生徒の思考力が深められると考えました。ノー原稿で話すことは勿論、内容を丸暗記するのではなく、話したい要点だけを頭の中に置きその場で言葉をつくりだすのです。このことは、大人にとっても簡単ではありませんが、社会人になってこの力が役立つことは間違いありません。また、個人の思いや考えを共有したり、仲間と共に一つのものを作り上げていく過程でコミュニケーション力が培われ、仲間や教職員との信頼関係が深められとも考えました。
 明日の午後、この2年間取り組んできたことの一端を授業を通じて公開します。子ども達の姿から研究の成果を見てもらうという形式なので、当日どうなるか不安でもあるのですが、学校祭などのこれまでの生徒達の様子を見てきて、保護者や地域の皆さま方、教育関係者の方々に、研究の成果を感じてもらうことはできるのではないかと思ったりもしています。是非参観に来ていただき、ご忌憚のないご意見を頂きたいと思います。