学校日記

『東山を西に見て』〜Make legend〜

公開日
2013/08/02
更新日
2013/08/02

校長室から

「妥協を許さない姿勢」
「久しぶりに先生の気分を味わせてもらった上に、感動までさせてもらって…」
6月中頃から約1か月、男子バスケットボール部の指導をして下さった三宅清三先生の言葉です。教諭時代から赴任する学校をことごとく優勝に導いてこられました。最後は山科中学校で、教諭から教頭、そして校長になって3年前に退職されましたが、その間も部の指導を続けてこられました。
 本校では今年度、顧問が転勤し、赴任して来た先生が6月に事故で大けがを負いました。このままでは3年生があまりにも気の毒だと思って無理にお願いしたのです。
 「正式な形では引き受けられへんけど、生徒が俺をやる気にしてくれよったら、3年生の引退までの間、見てもええで。」こうしてコーチを引き受けてくださった三宅先生が、先日夕食を共にしたときに冒頭の言葉を仰いました。
 ところでこの間、三宅先生が、生徒を厳しく叱りつけておられる場面が何度もありました。たった1ヶ月の間柄です。名前も分からない生徒であったりもするのにです。おそらく競技に掛ける気持ちが、妥協を許させないのでしょう。
 夏季大会に敗れ、選手と保護者が先生に寄っていきます。「先生のお陰で、より一層バスケが好きになりました。」キャプテンはそんなことを言ったようです。最も多く叱られた生徒は、先生との別れの場面で泣きじゃくっていたということも聞きました。
 「ドクン・ドクン…」今日の吹奏楽部のコンクールの間、わたしの心臓は鳴り響き続けていました。何とも言えない緊張感が続きます。音は洗練され、一人ひとりがとっても丁寧に演奏しています。その雰囲気が更に緊張感を高めました。音の強弱も抜群です。小さな音が大きな音を一層引き立てます。ピッコロの演奏が全体を引き締めました。「ドクン・ドクン…」心臓の鼓動は収まりません。1曲目が終了しました。ミスはないようです。2曲目。パーカッションが効果を上げます。いつもはヒョーキンな子らがあんなに繊細な音をつくっています。各パートが自分の役割を精一杯丁寧に務めています。その真剣さ、澄んだ音、この日のために練習してきたものを全部出し切ろうとする姿勢に目頭が熱くなりました。
 今春、吹奏楽部でも長く顧問を務めてきた先生が異動しました。その後、生徒や保護者の間でも色々なこと起こりました。学年の教師が一緒になって話し合ってもきました。私も保護者会やミーティングに出かけて行きました。その時に言ったのが次のことです。
「目的は何か。コンクールで金賞を獲得することではないのか。みんなでその目的に向かって一つになれ!」
 コンクール直前まで、色々な先生方にお世話になりました。早朝から夜まで妥協のない練習が続きました。部員たちもよく付いていったと聞いています。すべてはこの日のためです。
 6時20分、連絡が入りました。「金賞獲得です。大歓声が沸き上がりました。」
よかった。本当に良かった。吹奏楽部のみんな、保護者の皆さん、心からオメデトウ!