学校日記

『東山を西に見て』〜Make legend〜

公開日
2013/07/18
更新日
2013/07/18

校長室から

「教師を伸ばすのは…」
 いよいよ夏休みに入ります。4月からの4カ月を振り返ると、4月・5月はちょこちょこ生徒指導上の問題がありましたが、6月以降は学校が安定し、子ども達は楽しい学校生活を送ることができたようです。ということは、我々教職員の方も、その労力を授業づくりと学級経営(更には、学年経営・学校経営)の方に注ぐことができたのではないかと嬉しく思います。
 4月・5月に、生徒指導上の課題が続発したのは、言わば当前です。新しいメンバー、新しいクラス、そこに新しい教職員が加わったのだから。その当時は、毎日帰るのが遅くなって『しんどいな〜』と思うこともあったのでしょうが、今では、『あの時期があったればこそ、今の安定がある。』とも思えます。いやきっと、このときの対応がしっかりできたからこそ、その後の安定があったのです。
 若い頃、新しいクラスを受け持った時、『早く、何か事件が起こらないかなあ』と“事件待ち”の気持ちでいたことがあります。事件が起こったときこそ、教師の力を生徒や保護者に意識させ、信頼を得られるようにもっていけるからです。
 先生を目指す若者に「教師を成長させてくれるのは、その集団の中で“一番しんどい子”である。」という話をしてきましたが、改めてそのことも思い出しました。
 どうしてもこちらの思い通りにならない子、机に突っ伏して学習に向かわない子、反抗を繰り返す子など。『この子が居なかったら、この授業が、このクラスがどんなに…』そんな風に思いそうになります。でもよく考えてみましょう。その子がいなければ、何の工夫もしないのではないでしょうか。思い通りにいかないとき、当然我々教師は『何でやねん!?』と、苛立ちと腹立たしさとの入り混じった感情でそう考えるでしょう。そして次に、『どうしたらエエねん!』と悩み、『ああでもない、こうでもない。』と指導方法を工夫するでしょう。この工夫こそが教師の力量を上げます。仮に、以前使ったノートを持ってそのまま授業に臨み、それで何の問題もなかったら、その年は苦労なく平穏に過ごすことができます。何の工夫もしなくてもすむのだから楽ではあります。しかし、考えなおすと、工夫をしない分、その一年間は何の成長もしないということになります。
 今のクラスや部活動や係活動、目の前の集団の中に居る“一番しんどい子”。その子に徹底的に向き合うことが、教師としての力量を伸ばしてくれます。私たちを鍛えてくれるのです。「そんなの、綺麗ごと」確かにどこかの教育書に書かれているようなことかもしれませんが、私は自分の経験からそう思っています。
 夏休みです。この機会に“気になるあの子”の顔を思い浮かべて、その子に対して出来ること(工夫)を考えてみましょう。学習点検のために何度か家庭訪問するなんてのもいいかも。長い休みです。きっとできることが見つかります。見つけられたら、早速取り組んでみましょう。ダメなら次の手を考えればよいのです。そういう工夫が力量をつけてくれます。あなたらしさを発見し、それを発揮するチャンスです。