『東山を西に見て』〜Make legend〜
- 公開日
- 2013/05/22
- 更新日
- 2013/05/22
校長室から
「表現」
大阪市の橋下市長の発言で、連日メディアは大騒ぎです。発言の内容は言語道断。仮にこれを国政与党の大臣格の人物がしていたら、おそらく今頃は辞任に追い込まれているでしょう。それがそうはならないのは、彼が大阪府市を中心に全国的にも圧倒的な人気をもつからに他なりません。公立学校の教育に携わる者にとっては「えっ!?」と思わされることを次々発言し、それらをどんどん実行していく彼に対する思いは色々ありますが、実は見習いたいと思うところがあるのです。おそらくそこが彼の人気の秘密なのでしょうが、それは、どんなに批判されようとも考え方がぶれないことのほか、表現が上手いことです。マスコミを自己表現のツールとして上手く利用もしていることも感心します。挑発的な言い方を用い、その発言は端的でストレートに聴く者に入ってきます。
日本人は外国人に比べて自己主張が下手だと聞きますが、グローバル化が進行する中で、人前で堂々と上手く自分自身の思いや考えを表現できる力が求められるようになってきました。本校でも、道徳教育を通じてその力をつけようと取り組んでいます。
さて先週、2年の国語の学習に目がとまりました。教材は『枕草子』です。ひと通り鑑賞はすんだのでしょう。「春はあけぼの」にちなんで日本の四季を随筆に表現させていました。とてもよい取組だと思います。生徒作品集をもらってきて読みました。ホントに面白いです。
春は入学式 ピンク色に染まった学校に 胸を躍らせ登校してくる様子は始まりを感じさせる 少し緊張しながら校門を通っている姿がよい
夏は部活 この夏まで頑張ってきた成果がぶつかり合っているのがよい 勝敗が決まったその顔は みんな充実している
秋は食べ物 寂しかった木も きれいな色の実をつける それを見ているのもいいが 収穫して食べるのはもっとよい
冬は白 雪は当たり前だが 白くぷっくり膨らんだお餅もよい 白かったのが焼くとこんがり茶色くなるのもよい だが 食べ過ぎてしまい 知らぬ間に自分もぷっくりなっているのにはがっかりする
微笑ましく読んだ後、私も調子に乗って綴ってみました。
春はワイン 桜の木の下でオードブルをつまみ 気の合う仲間と語り合う 一年の始まりを感じるワクワク感が何ともいえず楽しい
夏はビール 大きな太陽が西の空に沈むのを眺めながら ビルの屋上で大勢で騒ぐ 長い休みを心と体で楽しむのがよい
秋は焼酎 麦の水割りはさらなり 熱い芋の湯割りを一人で飲むのがよい 長い夜を愉しむもをかし
冬は日本酒 白身魚の刺身でやる熱燗は最高に旨い 家族での会話が弾むと冷酒になる二日酔いもまたをかし
失礼致しました。