『東山を西に見て』〜Make legend〜
- 公開日
- 2012/10/24
- 更新日
- 2012/10/24
校長室から
「支えられて」
毎朝九条山の気温計を見るのが習慣になっています。今朝の気温はとうとう9度。一桁になりました。つい先日まで、最低気温が25度を下回らず、寝苦しい夜を過ごしていたのに、確実に季節は進行しています。九条山を越え山科側に入ると、三条通の両側にまだ背丈の低い街路樹が植えられています。そう言えば、その葉が随分赤くなりました。もうじき山々が赤や黄色に色づくに違いありません。
さて21日の日曜日、朝から夕方まで多くの子どもたちの輝く姿を見ました。色々なことを感じたのでここに綴っておきたいと思います。
午前9時、六所神社の祭礼に顔を出します。厳粛な雰囲気の中で神事が進みます。裃を身につけた役員の皆さま方、法被姿の神輿の曳き手・担ぎ手の方、その中に中学生の姿を見つけます。子ども神輿を担ぐ者の他、大人神輿を先導する旗と提灯の持ち手としてその場にいました。「去年からこの役は中学校の生徒さんにお願いしてるんです。」役員さんからそう紹介され、早速記念写真を撮影します。誇らしげな、実にいい顔です。私が中学生の頃、そういった処へ行くのは何やら照れ臭く、完全な大人になるまで足が遠のいていたように思います。「頼むで。しっかりやってや!」そう言われ、その子たちは力強く返事をしました。私の目には、その様子がとても頼もしく清々しく映りました。
午前10時20分、當麻寺へ移動します。岩屋神社の神輿がここへやってきた際、鏡山小学校の児童と共に本校の生徒たちが太鼓演奏を奉納するのです。今年で3年目になりますが、既に地域では評判になり、大いに期待もされ、観客もたくさん集まります。「素晴らしい演奏ですね。さぞかし練習されたことでしょう。」初めて演奏を聞かれた神主のご子息がそう褒めてくださいました。このことが、子どもたちに自信と誇りを持たせました。
午後1時15分、東部文化会館に到着。吹奏楽部のフェアウェルコンサートを鑑賞するためです。この日で引退する3年生のことを思い、開演前から鼻の奥がツンとするような感傷的な気持ちです。ステージが進行します。毎度のことですが、観客を味方につける心地よい演奏が続きます。スクリーンに思い出の写真が次々と写しだされると、会場から啜り泣きの声が聞こえ始めました。
予定された演奏がすべて終了しアンコールに入る前、キャプテンからメッセージが読み上げられます。顧問の先生や保護者の方、教職員や地域の方、そして何より仲間への感謝の気持ちに溢れた内容です。「皆さんに支えられて今日の日を迎えられました。」その言葉が強く印象に残ります。花吹(はなすい)の演奏に元気をもらい『よーし、また頑張ろう!』と思ったことのある人は、おそらく私だけではないでしょう。そういう意味では、私たちもまた支えられてきたことになります。
地域と子どもたち、吹奏楽部の生徒とその周りの人間との関係など、そう、“支える”とは決して一方通行の関係ではありません。