『東山を西に見て』〜Make legend〜
- 公開日
- 2012/09/15
- 更新日
- 2012/09/15
校長室から
「アニキに乾杯」
また一人、日本のプロ野球界を代表するスター選手が現役を退くことになりました。阪神タイガースに移籍してきて以来、「アニキ」として親しまれ、このチームを2度のリーグ優勝に導いた立役者、金本知憲選手です。
12日、試合前に開かれたという記者会見の模様を何度も繰り返してTVで見、翌日は新聞各紙を貪り読みました。
私は、プロ野球が好きで、家族ぐるみで阪神タイガースを応援しているものの、とりわけこの選手をひいきにしてきたというわけではありません。むしろ、ここ何年かは、『いい加減、早く若手に道を譲ればいいのに…』と思っていたほどです。ところが、彼の引退会見を聞き、考えさせられるところが大変多く、改めて彼が偉大な選手であったことに気づくことができました。特に強く印象に残ったコメントを紹介します。
Q「悔いはあるか?」
A「若い時にもっとバットを振っておけばよかった。もっともっと自分を鍛えたり練習したりしておけば、もっともっといい数字が残せたのでは。肩を怪我してから全盛期のプレーを目指してやってきたが、数字的にできていなくて…。来年度にチャレンジしたいという悔いもある。」
Q「引退の決断理由は?」
A「自分に対する限界かな。若手に切り替わる中で、いつまでもいい時のパフォーマンスが出せない自分がいるのも肩身が狭かった。体もしんどい。」
Q「野球を振り返って」
A「特に、この3年間は惨めというか、自分がみっともなくて。自分でかわいそうというとおかしいが、最初と最後の3年間は、こんなに苦しい時があるんだって3年間だった。」
Q「一番誇りに思う記録は?」
A「1002打席連続無併殺記録。打率が下がるところで全力で走ってゲッツーにならなかった。内野安打にならないところで全力プレーし、フルイニング出場よりも誇りに思う。」
Q「野球とは?」
A「10歳から始めて、7割8割はしんどいことで、2割3割の喜びや充実感しかなかったが、2割3割を追い続けて7割8割苦しむ。そんな野球人生でした。」
本人の苦しい気持ちを知ろうともせず、勝手に「引退した方がよいのではないか」と思っていた自分を恥ずかしく思います。また同時に、彼ほどの選手でもこれほど悩み苦しんできたのかと、自分の置かれている状況と比較して、改めて頑張らなければならないという気持ちにもなりました。
去りゆく「アニキ」に勇気と元気とやる気をもらいました。