学校日記

『東山を西に見て』〜Make legend〜

公開日
2012/03/14
更新日
2012/03/14

校長室から

「凛として」
 「人が走ってるのを見てるだけやのに、なんでこんなに面白いのか?!」11日(日)の名古屋ウイメンズマラソンの中継を見ながら、その日もそう思いました。日本人1位に入った尾崎好美選手の勝利の瞬間には、何かしら「凛とした」ものを感じました。ロンドンオリンピック出場を夢見て、これまで2度の選考レースに出場。2度とも失敗しました。特に、2度目の横浜国際女子マラソンでは、スパートをかけるのが早すぎてラスト600メートルで逆転されました。その苦い経験が今回の結果に見事に結びついたようです。35キロメートル過ぎにロシアの選手に抜かれると、そこからは中里麗美選手との日本人トップ争いになりました。「今回は、逃げ切れる距離になるまで焦らず相手の様子をうかがった。」とはレース後の尾崎選手のコメントです。会心の走りができたからか、ゴールシーンには自信に満ちた笑顔がありました。その姿が「凛として」映ったのだと思います。
 いよいよ明日は卒業式です。3年生には「凛として」巣立って行ってほしいです。 
 明日の卒業式は、昨年度のそれとは一味違ったものになりそうな気がします。昨年度は、年度当初から暫くの間生徒指導上で厳しい状況が続きました。それが徐々に落ち着き、最終的に立派な式が迎えられたことによる感慨深さが、生徒・教職員、そして保護者の間にも確かにありました。今年度はそういうのでなく、「中学生らしい清々しさのある立派な式」になるように思います。
 今日、式の予行演習を行いました。その間、体育館内に居る生徒が誰一人として話をしません。全員が本番さながらに臨むその姿に明日の本場を想像しました。「中学校の卒業式として、最高のものが出来上がる。」今本気でそう思っています。
 昨日は、「3年生を送る会」がありました。本来送られる側で、ゲストであるはずの3年生の示した姿は、1・2年生にとっての素晴らしいモデルとなったと思います。自分たちで作った詩の朗読。3年間を振り返る群読。一人としていい加減な者のいない158人での大合唱。一人ひとりが一生懸命にその場に立ち、役割を演じる姿に目頭が熱くなりました。また昨日の午後には、3年生が3年担当の先生方を交えてお別れ会をもちました。私立高校への進学が決定した生徒たちで組織された実行委員会のメンバーが、実に詳細に計画を立てました。最後に先生へのお礼の言葉と各先生からのメッセージが話されました。先生も生徒も涙を流しているその場面に居て、校長としてこの上ない満足感を感じました。
 これを書いている最中、校長室の扉が強くノックされました。「校長先生、すみませんがちょっと出て来てもらえませんか。」男子バスケットボール部の3年生が勢揃いしていました。「これまで、たくさんの試合の応援に来て頂いて有難うございました。」キャプテンの言葉に続いて全員が声をそろえました。
 次から次へと差し出される卒業アルバムへの“メッセージ書き”で浮わつき気味だった気持ちが一気に引き締まりました。明日の卒業式、私も「凛として」望みます。