『東山を西に見て』〜Make legend〜
- 公開日
- 2011/11/11
- 更新日
- 2011/11/11
校長室から
「伝える力」
6日の日曜日、第27回京都市中学校総合文化祭の「生徒社会科研究発表会」で本校の3年生4人が、見事「最優秀賞」を獲得しました。昨年度見学に行って、今年度は出場したいと決意したそうです。その時からテーマや調査対象、調査方法などもボンヤリとではあるが既に考えていたらしいです。
生徒会本部役員の彼らは、学校祭で大活躍。それが終わってからも第3回定期テスト。フェアウェルコンサートを残している者もいました。そんな大忙しの中で地域の歴史に詳しい方(浅井定雄先生)の話を聞き、先生とフィールドワークに出かけ、調べたことをまとめ、効果的なプレゼンテーションを様々に工夫しました。練習は、一体どれだけしたことでしょう。毎日完全下校のチャイムで、1・2年生に交じって帰っていく姿を見てきました。
彼らは「最優秀賞」をとりにいって見事に獲得しました。一番上の賞は、そう簡単にとれるものではないだけに、実現した彼らは本当によくやったと思います。
「ホンマに、おめでとう!」
当日のその会は、私が実行委員長を務めているもので、私の手から賞状とカップを本校生徒の手に渡せたことはこの上ない喜びでもあります。実は、前日のリハーサルを見たとき、既にその場面を想像しました。そして、その時から他校の生徒や先生方、教育委員会や保護者の皆さんに「これが花山の生徒たちと、それを指導した先生や。どうや、凄いやろ!」と自慢したい気持ちになっていたものです。
「知識」の詰め込みによる学力から、新しい学力観への転換の必要性が言われて久しいです。3年前に新しい学習指導要領が出されましたが、その中では、とりわけ「思考力」・「判断力」・「表現力」の大切さが強調されています。これらの力をつけるには、研究発表会の取組のように、「興味をもったことについて、自分で調べ、それを上手くまとめ、効果的な方法で相手に伝えていく」という学習を繰り返し行うのがよいと思います。
先日の社会科研究発表会では、「表現力」のところで圧倒的な差がついたように思います。他にも3年生の発表がありました。考えた内容やそれをまとめる技法にはそれほどの違いを認めません。本校生徒は、生徒会活動などで慣れていることもあってか、自分たちの研究を「人に伝える」部分で圧倒的な力を発揮しました。
原稿を読み上げるのでは聴く側は退屈します。かといって、まる暗記したものを直立不動で発表するというのも、劇的・儀式的で内容までは上手く伝わってきません。聴く者は、その人の表情や目や体の動きなどからも言わんとすることを感じとるからです。
言葉とともに気持ちが伝えられます。気持ちが伝わることで、仲間を理解し人間関係が強まります。そうして、仲間意識や集団のつながりが強められていきます。このように、学習や授業の場面を通じて“互いに学び合い、互いを高め合う集団”を作ることが、生徒の能力を引き出してそれを高め、学年や学校を改革することに繋がります。
今後の、花山中学校の研究の方向性が、はっきりと見えました。