『東山を西に見て』〜Make legend〜
- 公開日
- 2011/10/12
- 更新日
- 2011/10/12
校長室から
「プラス思考」
7日の体育の部の終了をもって、今年度の学校祭が閉幕しました。課題がないこともありませんでしたが、全体的として大満足の出来でした。保護者や地域の皆さん方、教育委員会や地元選出の議員の皆様方からも高い評価をして頂きました。最も嬉しかったコメントを改めて紹介します。
「生徒たちと先生方との仲が良くて、とっても暖かい雰囲気ですね。」
先生が生徒を指導する上で、両者の間にはケジメがないといけないという考え方もあります。しかし、安心して甘えられる大人が身近にいない生徒や、安心して心身を休められる家庭で生活していない生徒のことを考えると、大人や家族の温かさを味わわせてやりたいと思うのです。いけないことをさせない“厳しさ”はもちろん大切です。しかし、甘えを許す“柔軟さ”もまた子どもを育てていく上でなくてはならないと思います。
昨年度、生徒指導の厳しい中でよく考えたことは、「温かな空気がゆったりと流れ、校内に笑顔が溢れる学校にしたい。」ということでした。そのことが実現へ向けて動いていることが自覚でき、大変嬉しく思いました。
さて2日の日曜日、下の息子の高校野球の試合でのことです。相手は、強豪校の龍谷大学附属平安高校。追いつ追われつのシーソーゲームの後、延長戦に突入。表に相手校が1点をとった13回裏の攻撃。1死、1・2塁の好機に息子がピンチヒッターに立ちました。私は校下の小学校の区民運動会があって応援に行けなかったのですが、スタンドで見ていた妻は「こんな所でゲッツーになったら、皆さんに申し訳なくて逃げて帰らんなん…。」と思ったそうです。息子が帰ってからそのことを話題にしたところ、彼は平然と言いました。「僕には全くその意識がなかったわ。何とか塁に出ることしか考えてへんかった。」また、その時のことをこうも付け加えました。「ブラバンの演奏やチアガールのダンス。チームメートの声援なんかが、聞こえていたけど、バッターボックスに入ってバットを構えたら全部が消えるんや。ほんで、1球終わったらまた聞こえるねん。」集中し出塁することだけを考えていた様子が窺われます。もしその時、息子が妻と同じように考えていたら…、その通りになっていたかもしれません。プラス思考の大切さを実感させられました。
普段はきちんと登校できていない一部の生徒たちも、体育際に楽しく参加しました。厳しさを示しつつも、出場させるための方策を直前まで検討し動いて頂いた担任の先生はじめ当該学年の先生方に感謝したいと思います。今回のことは、きっとその子たちの今後の指導に役立つはずです。そう、プラス思考です。あの子たちの楽しそうな表情と、その子たちを迎え入れた生徒たちの満足そうな表情とが、そのことの正しさを教えてくれています。
※写真は、3年騎馬戦の様子と、進行担当の生徒会本部役員の皆さん