『東山を西に見て』〜Make legend〜
- 公開日
- 2011/08/03
- 更新日
- 2011/08/03
校長室から
「緊張感 安ど感 解放感 充実感」
昨日(2日)京都府吹奏楽コンクールがありました。この日に向けて一生懸命練習してきた成果を発揮する場面です。ここ何日間かは近くのホールを借り切って練習に励んでもきました。「ここまでやるか!」そう思うくらいの取組です。保護者の方も熱心です。保護者の方の支えもあって初めて夜9時までの特別練習は成り立ちます。『子どもたちに疲れが出なければいいがな…』そんな不安な気持ちになったのは私一人ではないのかもしれません。
11時前に会場に入りました。既に上手な演奏が始まっています。これまでの公演とは明らかに異なるピンと張った空気を感じます。やはりコンクールです。頂いたパンフレットをめくります。京都文教中学校、洛南高等学校附属中学校に続く出番です。どちらも強豪と聞きます。特に洛南附属は部員も多く、とりわけ男子部員が多い学校だけに音量の部分で聴き劣りするのではないかと危惧しました。京都文教中学校の演奏が始まりました。聞きしに勝るうまさです。会場の入れ替え。『どんだけ出てくんね!』そう思ってしまったくらいの数の洛南附属の生徒が舞台上に立ちました。演奏が始まります。“すごい!”前評判どおりの演奏です。『この後は不利だな』正直に言うとそう思いました。演奏に聴き惚れている間に終了。感嘆の溜め息が漏れたのが自分でも分かりました。
花山の子どもたちが舞台に登場します。しっかりとした足取りです。前の演奏に影響されている様子は私には見えません。きっと自分たちのステージに向けて集中しているためでしょう。まだ始まりもしないのに緊張感が高まります。中野先生が楽器の位置を最終チェックします。『いいぞ!いい落ち着きだ。』緊張感が更に高まりました。
照明が入り、演奏開始。『よっしゃー!』心配をよそに迫力ある音が飛び出してきました。やがて繊細な音も奏でられます。そのコンビネーションが抜群です。ソロの部分の多い曲で、その度に緊張します。曲が終盤に近づきます。部員の気持ちが一つになっていくのを客席からも感じます。最後の音を全員で楽しむかのような余韻の残るラスト。終わった瞬間、会場の誰よりも早く拍手しました。鳥肌が立ちました。よくやりました。本当に素晴らしい演奏でした。
子どもたちが会場から出てくるのを待ちます。記念撮影です。グループごとに出てくるのですが、みんな実にいい顔をしています。笑顔があふれています。抱き合っている子どもたちもいます。泣いている生徒も見つけました。3年生です。極限の緊張感、失敗なくできた安ど感、解き放たれた解放感、そして、何よりもこの瞬間を迎えることができた充実感にあふれた顔が、一人、また一人と並んでいきます。そんな子どもたちを見ていると何故かしら目頭が熱くなります。顧問の先生と握手。「素晴らしい演奏やった!」「ありがとうございます。あーっ、緊張しました!」その瞬間、熱くなっていた目から涙がこぼれ落ちました。
この日の感動を、子どもたちは生涯忘れないでしょう。あんなに素晴らしい顔が揃ったのです。金賞の獲得は当然の結果だと思うのですが、親バカが過ぎるでしょうか。