学校日記

『東山を西に見て』〜Make legend〜

公開日
2011/07/26
更新日
2011/07/26

校長室から

「敗戦の味」
 市内大会が一通り終了しました。女子バレーが準優勝。男子バスケットが3位。野球と男女ソフトテニスがどれもベスト16。また、個人戦に出場して好成績を収めた選手もいます。水泳競技女子400メートル個人メドレーで2位になった2年生のAさん、体操競技男子あん馬で2位、ゆかで3位、総合で5位になった2年生のB君、更に陸上女子4種競技で4位の3年生のCさんがそうです。好成績はもちろん本人の努力によりますが、陰に保護者の方や顧問の先生やコーチなど指導者の方の支えがあることを思い、それらの方々への感謝の気持ちを忘れてはなりません。
 部活動の目的は「人格形成」だと思います。どの種目を選ぶかは問題ではありません。その種目を通して「人格をつくる」のです。それが野球の人もいればバスケットやバレーの人もいます。運動系だけではなく吹奏楽や美術の人もあります。活動を続けていれば、辛いことやしんどいこともきっとあるでしょう。その時に簡単に諦めず、仲間や指導者と共に乗り越えていく過程でこそ「人格」「人間性」が高められるのです。
 一方、残念ながら目標としてきたところまで到達できず、悔し涙を流した人もいます。「勝負は時の運」という言葉があります。組み合わせも運の一つです。野球部もサッカー部も女子バスケット部も早い段階で強豪にあたってしまいました。試合直後、泣き崩れる子どもたちに声をかけることができませんでした。それは、これまでの時間を共有してきた者がすべきで、応援団の一人に過ぎない校長が声をかけるなど到底できないと感じ、少し離れた所でその様子をただただ見守っていました。
 先に辛いことやしんどいことを乗り越えていくと書きましたが、今回の敗戦もきっとその一つです。しばらくの時間を経て、学校で野球部のキャプテンと話をしました。
「高校でも野球を続けるねんで。またきっといっぱい楽しいことや感動的なことがあるさかいな。」「はい。ありがとうございます。」目を真っ赤にして、それでも笑顔で答えた彼の姿がとてもさわやかに映りました。
 「こんにちは!」一昨日、自宅近くで地元の中学校に通う3年生が、わざわざ私の前に自転車を止めて声を掛けてきました。「試合、ベスト8に入ったらしいやん。よかったなあ。おめでとう!」「ありがとうございます。先輩にも喜んでもらえると思います。」この先輩というのが私の下の息子のことです。在学中、息子は野球部の後輩たちにとって“厳しいキャプテン”だったように聞いています。この生徒は、私が声をかけても挨拶のできない頃もあったのですが、部活動を通して随分変化したものだと感心させられます。彼も負けを経験しましたが、結果に十分満足しているせいか全身から達成感が溢れていました。目標・取組・試合内容・チームの団結力、そして試合結果など。それぞれによって「敗戦の味」は異なるのです。