学校日記

『東山を西に見て』〜Make legend〜

公開日
2011/06/08
更新日
2011/06/08

校長室から

「日曜参観」
 京都市立中学校で日曜参観が完全実施されたのはいつ頃だったのでしょう。私が教師になった1984年は、そんな論議のさなかにありました。職員会議でママさん先生が校長先生や教頭先生に対して「保育所が休みなのに、幼児を抱えてどうすればよいのか。」と訴えておられたのを思い出します。事情が何も分かっていない当時の私は、その勢いに圧倒されました。こちらはただ、平日が代休になる事にワクワクしていたのですが…。
 さて5日(日)、今年度の日曜参観を実施しました。422人の生徒に対して425人の皆様が参観に来ていただきました。やっぱりお母さまが多いですが、お父さまの姿もたくさん見られました。教育に父親が積極的に関わるのはとてもよいことです。子育ては母親任せなんてことは、遠い遠い昔の話です。
 そんな昔の話を一つ。私が小学校の中学年の頃、一度だけ父が授業参観に来た事がありました。妹か弟かの何かと重なったのでしょうか、それとも母方の祖父の病状のせいだったのかも知れません。授業開始直後に背広姿の父が、いきなり教室に入ってきてグランド側の窓辺に立ちました。友達がこそこそと囁くのが聞こえました。「何処のお父さんや?」父親が授業参観に来ること自体が滅多にない時代のことだったので、とにかく照れくさくて、一度も父の方を向けなかったのを覚えています。
 時代は変わり、休日の授業参観に父親が参加するのは当然になりました。私もできる限り子どもの日曜参観には出席してきました。息子が幼稚園に通っていた頃、家では見たこともないようなことを難なくこなす様子を見て、感涙しそうになったことが何度もあります。小学校では、40人近くいるはずの児童の中で、我が子にしか目がいかない自分に気づきもしました。
 そんな息子たちも大学生と高校生になり、とうとう親として授業参観に参加することはなくなってしまいました。次は、孫のそれかなと思うとちょっぴり寂しくもあります。
 ところで、本校の教職員は日曜参観をどのように受けとめているのでしょうか。私はというと、普段よりギャラリーの多いこの日が好きでした。いつもより気合が入って、ひと工夫して“見せる授業”を創造したものです。特に、日曜参観に合わせて道徳の授業を組み立てたりもしました。あらかじめ保護者の方に我が子への手紙を書いてもらってそれを使ったり、保護者参加型の授業をしてみたり…。『結構好評だったのではないか!?』密かにそう思っています。
 今年は各教科の授業をするということでこの日に臨みましたが、来年度は道徳の授業を加えてみても面白いのではないかと思います。保護者は、我が子が授業の中でしっかり考え、意見を述べるなどして活躍している姿を見るのが何より嬉しいのです。雰囲気さえできれば、意外と簡単に生徒・保護者の方の“心が温かくなる時間”を作り出せます。
 一生思い出に残るような感動的な授業は、ギャラリーが多いからこそできたりするものです。