『東山を西に見て』
- 公開日
- 2011/02/08
- 更新日
- 2011/02/08
校長室から
「美しい涙」
先ずは、「若者が発信する21世紀の山科のまちづくり」。本校生徒3人が、山科青少年活動センターで、昨秋の岩屋神社の祭礼で太鼓奉納をした際に学んだことを発表しました。他の中学校の先生方から「素晴らしい生徒さんですね。」と褒めてもいただきました。感想文の一つを紹介します。
『—そして迎えた本番当日。自分たちの番。始めの方は緊張していたけど、後からは少しずつほぐれてきて、とてもすらすらと言えた感じがしました。そして、終了、着席。ものすごく気持ちがよかったです。本当にやってよかったなぁと思えるいい発表でした。今回の発表会は、僕にとって、引っ込み思案さを少し解放できたかなぁって思います。これを機会に学校生活でも発言を増やしていこうと努力したいです。—』
普段は目立たない子どものこの感想をみて、貴重な経験をしたものだと思います。
次に、土曜学習「花山夢現講座」の閉講式。11月から続いてきた土曜学習もとうとう終わりになりました。お世話になった学生ボランティアの先生から3年生たちへ激励の言葉があった後、代表生徒がお礼の言葉を述べました。代表に立ったのはA。Aは、元来素直で優しい子ですが、ちょっとしたきっかけから道を外れ、随分と回り道をしてきました。先生や仲間の支えで夏休み明け頃から高校進学に向けて頑張り始め、本来の自分を取り戻しました。土曜学習も本当によく頑張ったと思います。代表の役目も快く引き受けたそうです。話は原稿なしでしました。心のこもった素晴らしい言葉でした。「ありがとうございました」と結んだ瞬間、彼の声が詰まりました。『めっちゃくちゃ頑張って取り組めた。めっちゃいいと思う。めっちゃ集中できた。』『わからない時に分かりやすく教えてくれたり、一緒に考えてくれたりしてありがとうございました。』学習後のアンケートにそう書いたAは、閉講式後も涙を拭きながら先生に感想を話していました。
もう一つあります。6日の日曜日、2年生女子Bのダンスの発表会のことです。丁度職員室に2年生担当の若い先生が2人いたので誘いました。笑顔いっぱいハツラツとしてBが踊ります。マイクをもって堂々とMCをします。学校では見られない姿が眩しいです。実は、現在Bは授業に定着できていません。先生方に反抗的な態度をとることもしばしばです。「校長先生、私、あの子のあんな笑顔と姿を長い間見ていません。あの笑顔を取り戻させてやらないといけません。」そう言って女性の先生がぽろぽろと大粒の涙を落しました。
「21Cの…」の発表に向けて練習をしている時も、リーダーの2年生が上手く言えずに涙を流しました。悔しさと情けなさ、申し訳なさの混じったいい涙でした。
3つの涙を紹介しました。どの涙もとても美しいです。そして、それらにこちらも心を動かされます。こういう涙を見ることのできる仕事は、教師以外にそうはありません。この仕事の魅力を改めて思います。