『東山を西に見て』
- 公開日
- 2010/11/25
- 更新日
- 2010/11/25
校長室から
「交流の力」
20日の土曜日、第2回の土曜学習が行われる中、地域の社会福祉協議会主催で“健康すこやか学級”が開催されました。今回は、地域のお年寄りの皆様が本校ブラスバンド部の演奏を聴き、そのあと彼らと一緒に昼食をとられるということでした。お年寄りの皆様もこの行事を大変楽しみにされていると聞き、私も開催前から楽しみにしていました。ミニコンサートでは、私以上の年齢の者には馴染みの深い曲が次々と演奏されました。「ふるさと」のときには、私の隣に座っておられたおばあさんが「私、この曲が大好きやねん。今でも3番まで全部歌えるで。今も聞いていて涙が止まらへんかったわ。」と、ハンカチで目を押さえながら語られました。
昼食会の様子がまたよかったです。2人に1人という割合でお年寄りの中に中学生が入っていきます。カメラを向けると仲良くピースサインを作って笑顔を返されます。「最近、孫とも会ってないし、中学生と話ができるのは嬉しくて仕方がない。」帰り際にそう言われた方がおられました。お年寄りの優しさ、何でも包み込むような雰囲気。核家族化が進む中、世界一の長寿国でありながら、普段はお年寄りと話す機会のない生徒も多いです。中学生の方も、この取組から何かを学んでくれていることを願います。
その日の午後、4年ぶりに「全国人権・同和教育研究大会」に参加するため佐賀市まで行きました。私の中の“教師としての軸”がぶれていないかを確かめ、ぶれていたらそれを修正するためだと自分に言い聞かせて長旅に踏み切りました。
久しぶりの「全人同教」は私に十分なエネルギーを補給してくれました。子どもの幸せを願って日々活動し、自らの実践を振り返ると共に、新しい実践のヒントを得ようと全国から1万人以上が集まっています。「語ること」や「綴ること」を通して子ども同士を繋げていく取組の発表が多い分科会を選びました。子どもたちを繋げることは、学校の大切な役割だと以前から考えています。一生懸命関わってきた子どもの卒業の時、進路先でのことが不安で一緒について行きたいと思ったこともあります。それができない以上、困った時に本音で相談できる仲間を作っておく意味が出てくるのです。全国から集まった人たちから次から次へと意見が出されます。怒りや悲しみを含んだ発言も、生徒の姿が思い浮かぶようなそれもあります。それらを聞きながら本校生徒の姿を思い浮かべていました。
こういう大会に参加したら発言をするようにしています。分科会でも参加者が500人を超すので、そこで手を挙げるのはやはり緊張しますが、来た意味を思い返し思い切って今の思いを述べました。果たしてその場の人たちに届いたでしょうか。
“健康すこやか学級”と「全国人権・同和教育研究大会」。2つの交流の場面を紹介しました。交流には一人では決してできない学びがあります。仲間の意見や考えを聞くことで学びが深まったり広まったりするものです。「交流の力」を学習の場面にもっともっと取り入れてくべきだと思うのですがどうでしょう。