『東山を西に見て』
- 公開日
- 2010/11/10
- 更新日
- 2010/11/10
校長室から
「チャレンジ体験実施中」
今週にはいって2年生が「生き方探究チャレンジ体験」で様々な事業所に行き、そこで一生懸命に働いています。朝、校門で部活動の朝練習を終えて出勤していく彼らを見送るのは、妙な気分ですがワクワクします。京都市でこの事業を始めて今年で11年になります。その1年前の主任研修会で、伏見区の中学校で夏休みに「職場体験」をさせているという報告を聞き、取組の素晴らしさに驚いたことを思い出します。立ち上げ当時3日間だった事業も現在は5日間になりました。事前・事後の取組を加えると相当の授業時間が割かれるものの、子どもが仕事を体験することを通して、職業について考え、更には自分の将来について考えるとても良い機会になっています。本校の子どもたちも50以上の事業所で、学校や家庭では学ぶことのできない何かを感じていることでしょう。
実際、学校ではあまり見せることのない“いい表情”“いい態度”で働いています。
「楽しいか?」「めっちゃ、楽しいです。」普段あまり楽しそうな顔を見せない男子生徒が、『この子もこんな表情するんや!』と思わせる笑顔で答えました。また別の職場では、私が去る時「ありがとうございました!」と声が返ってきました。店員としての言葉でしょうが、『えっ、これってあの子の声?』と驚いたほど爽やかな大きな声でした。まだ2日目。疲れが出てくるのはこれからでしょうが、その時こそが正念場。しっかり乗り越えてこの体験でしか学べないものをもって帰ってきてほしいと思います。
先月27日、2人の事業主さんにお越し頂いて、仕事について話をしてもらいました。幼稚園の園長先生は、先生の楽しそうな場面だけでなく、きつそうな場面(吐物の処理や下の世話など)も見て勉強してほしいと仰いました。大企業に就職し、海外勤務も経験されたのちに脱サラしてパン屋を始められたおじさんの話は、子どもたちの心に強く残ったようです。2年3組の学級通信に掲載されていた感想文を一つ紹介します。
おじさんの話は、とにかく感動しました。おじさんの子どもの頃の話が、今の僕と重なるところがあって、とても共感もできました。今の僕にはでっかい夢はないですが、夢や目標があれば頑張れる気がしました。とりあえず、今の僕は何のために頑張っているのか分からず、度々親と衝突したり、学校でも上手くいかなかったりと、訳の分からない日々が続いています。でも、今日の話を聞いて、どう書いたらうまく表現できるか分からないですが、とりあえず、何か変れた気がします。これから、明日からめっちゃ頑張れそうな気分になりました。今日はありがとうございました。
先週末、チャレンジ出発式で子どもたちに「職場で役立つあ・へ・こ・じ・え」という話をしました。社会人なら当然知ってるはずだと、突然当てた若い先生、大変失礼しました。30分前に考えたことだから彼らが知るはずがありません。「あいさつ」・「へんじ」・「ことば使い」・「じかん」・「えがお」が大事という話です。みんなで大きな声で復唱したので覚えているでしょう。果たして実行しているでしょうか。