台風
- 公開日
- 2013/09/17
- 更新日
- 2013/09/17
校長室から
16日から17日にかけて,台風18号により,桂川を中心として,甚大な被害が出た。被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
さて,この8月末に定められた大雨特別警報を初めて気象庁が適用した。今日も,山科までの出勤は九条山で渋滞となり,大変なものであった。午後からは,台風一過となり,澄んだ青空中,合唱コンクールの歌声が響いた。
ところで,『日本書記』には,暴風を「アカラシマカゼ」と読ませている。アカラシマは「あからさま」の意味で,「物事が急に起こるさま。にわかなさま。」により,にわかに吹く風の意味を表している。また,『枕草子』には,「野分のまたの日こそ」(186段)では,野の草を吹きわけて通る秋の強い風,今でいう台風のことを「野分」といっている。そして,翌日の様子を「いみじうあはれにおぼゆれ」といっている。また,源氏物語にも28帖「野分」に,翌日の台風の見舞いを「風見舞い」といって,親しい人への安否の確認に出かけている。
しかし,現代のそれは,大きな被害を数字で表しているが,昔は自然とともにある人間の営みの一部として捉えている面もうかがい知ることができる。おそらく,今回のような出来事なら,天変地異という言い方で野分とは言えないものと思われる。
さて,17日の夜半,雨のきつさ,風のきつさは夜相当なものであったが,とりわけ水については,山からの流れる水量が数時間後となるため,雨もやんで大丈夫だと思った頃にやってくるから注意しなければならない。急な増水があちこちの河川で起こり,下流域での事故が多く起こっている現状を心しておかなければならない。
ところで,台風の語源は,中国語の「大風」,英語の「typhoon」,アラビア語の「tufan」(ぐるぐる回る)などである。19号も発生したが,これは中国本土へ向かっているようだ。