しっかり見つめる
- 公開日
- 2013/08/21
- 更新日
- 2013/08/21
校長室から
昨日の新聞に文部科学省の「薬物に対する意識等調査」のたばこに関する部分が取り上げられていた。なるほどと思うことがあった。
この調査は,過去3回行われている調査で,目的は,児童生徒の薬物等に対する意識等を調査し,今後の喫煙,飲酒,薬物乱用防止教育に関する施策の参考とするものである。各都道府県,小中高校それぞれ4校ずつで,調査事項としては,児童生徒の酒,たばこ,薬物に対する意識等と学校の薬物乱用防止に関する指導実施状況である。詳しくは,文部科学省のホームページを参考にしていただきたい。
さて,高校3年生のたばこへの意識であるが,「将来喫煙する」と考える生徒が9%で,2000年の調査以来,初めて1割を割ったということだ。担当者のコメントとして,喫煙の害の理解と周囲の喫煙者の減少によるものとみているようだ。学校でも行ったが,防煙教室での指導を受ければ,その理解は進むだろうと思うし,喫煙できる場所の制限や値段の高騰からみても,喫煙者が減っているのは当然であろう。適切な指導と社会全体の機運,これらが相まっての結果であるといえる。
たばこを吸うきっかけを尋ねれば,かっこよさと多くの人が答えるだろう。現に何人かに聞いても,かっこから吸い始めたと答える。最初は何もうまくなかった,むせるだけであったとか。そのかっこいいと答えた生徒も5%になったという。また,家族に喫煙者がいる家庭は50%で,これも前回,前々回より減ってきている。たばこを吸う人にとっては,随分厳しい,肩身の狭い世の中になってきたものである。
ところで,いじめや体罰の問題も,昨年度から大きな社会問題となってきたので,適切な指導と社会全体の機運が相まって,多くの人々の関心も高いが,数年後には,煙草のような健康問題ではないので,その機運も徐々に低くなってくることが予想される。そういった予測を子どもを指導する私たちは真摯に考え,その発信に努めなければならない。あれもこれもと本当に目まぐるしく変わる世の中ではあるが,変えてはならないものは何かをしっかりと見つめる目を今一度しっかりと持たなければならない。もうそこに2期が始まる。