東山税務署主催の「税に関する作文」募集に8名の生徒が応募し、「消費税を考える」、「国民の税に対する意識」とそれぞれ題して応募した、3年生の2名がみごと受賞しました。おめでとうございます ! 他の6名の生徒には参加賞がそれぞれ贈られます。
3年生Tさん「消費税を考える」
今年の夏に衆議院選挙があった。私にはまだ選挙権はないが、今回の選挙も国民1人1人が1票の重みを持って投票しなければいけない大事なものであった。その中で、毎回議論し合っているのが「消費税を増税する」か「しない」かではなかろうか。
私なりの考えだと「消費税の増税賛成派」である。なぜなら、皆が平等に支払うことになるからである。とは言っても、年齢にかかわらず、高所得者もいれば低所得者もいるので、生きていく上で最少限必要な食料品については今のままの据え置きとし、贅沢品や衣料品、外食産業などには、15%から20%ぐらいの消費税率を段階的に導入すべきだと思う。だが、今は若い人達でさえ働く場所がなく、非雇用労働者やアルバイト・パートが激増しているので、慎重に議論しなければいけないと思う。しかし、ゆっくり時間をかけてはいけないくらいの高齢社会になってきているので、一刻も早く結論を出す必要がある。今まで、日本がこれほどまでに少子高齢化になるとは、誰もが想像していなかっただろう。
・・・今後、自分自身の将来の事を考えると不安になってしまうが、皆が平等に、明るく楽しく老後生活も送れるように、お互いに負担、協力し合っていける社会が来ることを願っている。
3年生Tくん「国民の税に対する意識」
「増税はするな」とか「増税をせずに無駄を省け」といった言葉をよく聞きます。国が増税をするということは、今、納めている税金は少ないということなのでしょうか。
僕はそのことについて疑問に思い、国民1人当たり、どれくらいの税金を納めているのかを調べてみました。すると、京都府民1人当たりの納税額は、321,811円だということが分かりました。はたして、国民が豊かで文化的な生活を送るために、それほどの税金が必要なのでしょうか。税金は主に教育費、民生費、警察費などに使われています。僕達が普段使っている教科書は税金で買われており、警察や消防、公立病院なども税金で成り立っているのです。僕達が当たり前と思っていることは、自分達の親が納めている税金のおかげなのです。しかし、それらを全て補うために、本当に京都府民が32万円もの税金を納める必要があるのでしょうか。主な税金の(使い道の)中から警察費を例にしてみると、パトカーが約300台、消防車が375台、信号機に至っては約3000機も設置されています。京都府内だけでこんなに多くのパトカーや消防車が必要なのか気になったので、刑法犯の検挙件数と交通事故の発生件数について調べてみました。すると、刑法犯は13,220件、交通事故は15,517件も起こっていることが分かりました。京都府内だけでも、これだけ多くの事件や事故が起きているのです。京都府内でこれほどのものが必要なら、大阪府や東京都などの大都会では、さらに多くのものが必要となります。これらのことから僕は、1人当たりの支出額32万円という額は適当ではないかと思いました。
現在の日本では、公務員による汚職事件や必要以上の給料が支払われており、確かに「無駄」と言われる税金は発生しています。しかし、これらは何兆円と納められている税金の額と比較すると取るに足らない額で、それが増税の理由と決めつけることはできないと思います。我々国民は、そんなことも知らずに「増税をするな」とわがままを言っているだけで、本当に変わらなければならないのは国民ではないのでしょうか。国民は税について学び知識を得ることで初めて、国に対して意見することができるのであって、こちらから一方的に政治家を批判することはできないと思います。僕は「増税するな」と国に意見するだけではなく、まず、税についての知識を持つことを優先すべきではないかと思っています。