卒業の日
- 公開日
- 2010/03/12
- 更新日
- 2010/03/12
校長室から
今日は卒業式である。穏やかな当日を迎えられたことが何よりである。多くの生徒の笑顔が見られたことが大変嬉しいし,たった1日のこの日のために,外の日があるように思える。1年で一番良き日である。
この卒業生は,稲冨校長からバトンを受けた最初の入学生であった。ちょうど3年前である。ゆえに,心を込めて入学式の式辞を書いたのを覚えている。この時の式辞と卒業式の式辞とをセットで考えられたのが嬉しかった。来年もセットで式辞ができるなと内心嬉しく思っている。
入学式の時,二つのお願いをした。一つは,一人一人の違いを受け入れてくださいということと,もう一つは読書生活を進めてくださいという二点であった。一人一人の違いを受け入れるということは,相手を知ろうとすることであり,相手を知ろうとすると,相手のことをいろいろと推し量る想像力が必要となってくる。そこで,読書という活字を追うことで,いろいろと具体化していく力,つまり、想像力を養って欲しいという意味を含んで,お願いをした。
本当にあっという間の3年間であった。校長として,1年生の山の家から修学旅行まで,一緒に行動できた3年間であるゆえ,今までとは違った思いのある3年生であった。直接担任ではないが,さりとて,全くの部外者でもなく,特別な3年間であった。人間っていうのは変なもので,卒業生は何とも思っていないのに,わたしだけが思い入れがあるといっても,大変迷惑だろう。かといって何をしたということも直接ないし,でも,すごくその思いは違うのである。この立場で3年間一緒であったというだけであるが。全てが終わって,担任とは違った空虚さを覚えた。でも,まだ1・2年生もいる。この生徒たちも1年間,2年間,この立場で一緒である。もう4月はそこである。