学校日記

昨日のこと

公開日
2010/02/02
更新日
2010/02/02

校長室から

 昨日,稲冨校長の奥様が来校された。最後の勤務校であった本校の様子をかねてから見たいと言っておられたからである。一度門までは来られたが,入られることはなかった。残務処理ではないが,いろいろとわからことなどを尋ねられた。わたしからは生前の様子をお話した。話をしながら,稲冨校長は,案外いろいろなことを話しておいてくださったなと改めて思った。
 昨年の夏,全市教務主任会で,稲冨校長の思いを話していただいた。幹事会で一度お話が聞きたいとの要望が強かったからだ。ちょうど体調の変化の激しいときで,ご自身もその日の具合がどうなるかと心配されていたことを思い出す。でも当日は,その心配もなく,先生の歩んでこられた教師生活の中での,とりわけ力を注がれた同和問題に焦点を当てられた話であった。雨が降れば,学校へ来られない生徒の話,あんたら大学出てええわ,このしんどさなんかわからへんと言われた家庭訪問での話,いろいろと蘇ってくる。1時間の話であったが,わたしは,駆け出しの皆山中学校のころと照らし合わせて聞いていた。その後のみなさんの感想をお渡ししたときも,書かれた内容を見ながら喜んでおられた顔を今も思い出す。惜しむらくは,その日の様子をビデオで撮ってくださいと頼んでおいた人が忘れてしまったことだ。大事なことは,やはり自分自身で動かねばという思いを強く持った。
 奥さまが来られたころ,ぽつぽつと降り出した雨は,お帰りになるころには,本降りになっていた。わたしの愛犬の死と稲冨先生の死,わたしと稲冨先生の関係をつなぐ人の入院,そして,今日,奥様が来られた日の雨と,なにか縁を感ぜざるを得ないことが続いている。校長室には,稲冨先生の写真を飾って,今の岡中を見てもらっている。