学校日記

理屈なく

公開日
2009/11/06
更新日
2009/11/06

校長室から

 昨日の午前中,七条警察署の署長から連絡が入った。本校の教職員が動けなくて,困っておられたお年寄りを助けたということのお礼の電話であった。本人いわく,警察官と両脇を抱え,お家まで連れ帰ったということだ。当たり前のことをしたまでだと言ってしまえば,身も蓋もない。当たり前のことがなかなかできない世の中で,こうもいとも簡単に当たり前のことをしたことに,誇りを持ちたい。自然と体が動く,それが身についた人間性である。
 わたしが給食の空箱を返却に行ったとき,生徒もよく,開けたげよかといって,配膳室の戸を開けてくれる。ほんとに嬉しい限りである。どうしたらこうした生徒たちが増えていくのだろうかと考えたとき,それは,お年寄りを助けた教職員ではないが,自然と体が動くことだと思う。こうしなさい,ああしなさいという指示ではだめだ。教職員自らが動くことだ。理屈ではなく,体が動くことが必要である。自然と身についたものは,そうせざるを得ないのである。心の底からの思いが,その動きにつながるほど,心強いものはない。
 身をもって示すことが教職員の姿勢だと思う。朝校門に立っていて,挨拶を交わすが,なかなか挨拶が交わせない生徒もいる。おはようと挨拶をしなければならないことは誰しも分かっているはずだ。挨拶など不要だなどと思う生徒は,ほぼいないだろう。ならどうするかといえば,こちらから挨拶をし続けることだと思う。根負けせずにし続けることだと思う。教育とは,一日や二日で結果ができるものではない。根負けしないことだ。以前にも書いたことだが,くどくど説明することではなく,モデルを示すこと,つまり,モデリングなのである。そんな教職員が増えていくことが信頼を寄せられる学校の一つの姿であろうと思う。